なぜ職場での怒りは「連鎖」してしまうのか怒りの感情とうまく付き合うことで仕事がはかどります

 皆さん、こんにちは。澤です。

 突然ですが、皆さんは怒ったことはありますか?または、怒られたことはありますか?

 おそらく、ほぼすべての読者の方が何らかの形で怒りの感情に触れたことがあるのではないかと思います。また、仕事をするようになってからも、様々な怒りを見たり聞いたり体験したりしたのではないでしょうか。

 会議中に、営業目標未達の社員に激昂するマネージャー
 担当営業に、製品の不具合について猛烈な勢いで責め立てる顧客
 通勤中に、電車遅延について駅員にやたら高圧的に詰め寄るスーツ姿の人
 懇親会の最中に、酔った勢いで先輩に噛み付いて普段の鬱憤をぶつける若手など…

 何らかのビジネスに携わっていれば、どうしても怒りの感情と無縁でいることはできません。

 そして、怒りというのは大変なパワーを秘めており、様々な影響を周囲に与えることになります。この怒りの感情について悩みを持っている人は少なくありません。

 「自分の短気のせいで商談をパーにした」
 「ついカッとなって強く部下に当たってしまってから、どうも距離を置かれているようだ」
 「いつも隣で先輩がイライラしていて、自分も何だか居心地が悪い」

 こんな経験がある方、きっといますよね?

 私は、日本アンガーマネジメント協会が認定する「アンガーマネジメントシニアファシリテーター」の資格を持っています。

 日本アンガーマネジメント協会は「怒りの連鎖を断ち切ろう」を理念として掲げています。

 怒りをコントロールすると、実に多くのことがうまくいきます。怒りのメカニズムを知ると、無駄な怒りに消耗することがなくなります。

 今回から複数回に分けて、皆さんに「アンガーマネジメント」をご紹介させていただきます。