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されど中国!不況下でも中国市場で業績伸ばす日本企業の奮闘

 平成21年3月期の決算を見ると、「△」マークが貼り付いた短信が圧倒的に多い中、目を引くのが「中国事業」の業績だ。「中国子会社の回復が牽引」、「中国事業の規模拡大が寄与」などのコメントがちらほら。頭打ちといわれる日本市場だが、その隣の中国では花を咲かせようとしている企業がいくつもある。

中国の女性市場が牽引した
資生堂、ワコール

 国内の景気が著しく低迷する中、中国に救われた形となったのが資生堂だ。中国の高成長が牽引、アジア・オセアニアの売上高は2ケタ伸張(現地通貨ベース)となった。海外の売上構成比がすでに38%近い同社の、アジア・オセアニアの売上高は1096億円。とりわけ同社にとって中国は最重点市場で、世界同時不況でも中国は成長が期待できるとし、今後はデパート、化粧品専門店の2つのチャネルでさらなる拡大を目指す。

 「中国で四半世紀、培ってきたものがようやく目を出しつつあります」(同社広報)。1兆5000億円と言われる中国の化粧品市場で同社は仏ロレアルに次ぐ2位。ひざ詰めのコツコツ営業で地歩を固めてきた。09年度は自社化粧品を取り扱う専門店を4000店体制にし、売上高は850億円を目指す。さらに上海万博の開かれる10年度には1000億円に乗せる計画だ。

 中国の女性市場でようやく花を咲かせる企業といえばワコールもその1社。同社は1986年に北京で合弁会社を設立、2000年に独資に改組したワコール(中国)時装有限公司は今、全国に223店舗(4月末時点)を広げる。

 「金融危機の影響も一過性のものだった」(同社広報)とし、現地法人は相変わらず好調が続いている。「四川省、東北3省、湖南省、湖北省など輸出依存の低い地域は昨年秋からの経済危機の影響はあまり受けていないようです。10月のみ1ヵ月は既存店ベースで前年並みとやや苦戦しましたが、11月からは回復、12月も含め前年比120%で推移しています」(同)。09年1~3月期は前年比131%と好調、また09年度の売上高は前年比148%の3億3000万元(現地通貨ベース、約47億円)を見込んでいる。

 ワコール製品はこの春からはほぼパキスタンとの国境に近い新疆ウイグル自治区でも手にとられるようになった。トリンプ(ドイツ)、愛慕(中国)、エンブリーフォーム(香港)、マニフォーム(中国)をコンペティターに市場争奪戦に果敢にチャレンジ。「市場シェア10%以上の獲得と、重点市場でのシェアナンバーワン獲得」を目標に掲げ、猛進する。

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著者プロフィール

姫田小夏
(ジャーナリスト)

東京都出身。92年より上海との往来を始め、97年から10年超上海に居住。99年に上海、02年に北京で日本語フリーマガジン「SUPERCITY」を創刊、編集長として姉妹誌含む3誌の発行に携わる。「週刊エコノミスト」「日刊ゲンダイ」、大阪府日中経済交流協会機関誌「上海経済交流」で数年にわたり連載。現在、東京-上海を往復しながら執筆中。姫田氏ブログ>姫田の「ズバッ!と上海」

この連載について

ビジネス・流行・社会問題など、日本人にとって無関心ではいられない中国の最新動向を追う。長年、上海において現地の日本人社会、日本人のビジネスに警鐘を鳴らし続けてきたジャーナリストによるレポート。

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