【第26回】 2009年02月03日
オバマ新政権を警戒する中国と、
中国経済に神経とがらす米国
オバマ氏の異母弟が中国人女性と結婚し、7年前から広東省・深セン市で生活している。
21年も会ってなかったマーク・デサンジョ氏は輸出業を営みながら、ボランティア活動に従事しており、今後はオバマ氏の就任を祝って米国に渡るなど関係強化が進むことが伝えられている。
初めてのアフリカ系の大統領、バラク・オバマ氏が米国で就任したことを受けて、「華僑系の人が大統領になることも夢じゃない」と、中国が低迷する中で、チャイニーズドリームが再び巻き上がることを期待している在米華僑人も増えた。
ところが、そんなオバマ弟の力もはかなく、実際には対中関係が良好になると考えている中国人は少ない。多くの庶民はむしろ悲観しているようだ。
中国人の多くは
オバマ氏の実力に疑問符?
中国のウェブ上でのアンケートでは、「今後の米中関係はどうなるか」の質問に対して5割以上が悪化すると答えている。また、大統領就任直前に行なわれたアンケートでも、「オバマ氏は貿易問題で中国に圧力をかけ、波乱が生じるだろう」という意見が3割以上もいる。
新財務長官ティモシー・ガイトナー総裁が、上院金融委員会へ提出した書簡で、「新政権としては中国が為替操作をしているという認識を持っている」と発言。またヒラリー・クリントン新国務長官が「良好な対中関係を希望するが、それは中国自身にかかっている」などと発言したことで、中国が米国に対して警戒心を高めているのだ。
アンケート結果ではさらに、オバマ氏の実力に対しても「金融危機を解決できるか」という質問に「難しい」とのシビアな意見が多く、お祭り騒ぎどころではないという印象である。
香港や台湾の有名な占い師が、そんな今年の年男でもある丑年のオバマ氏を占ったところ、「オバマ氏には、数々の困難が待ち受けているだろう」と、予想している。しかも44代目の大統領ということで、死とも発音できる4が2つ続くことで暗殺の可能性なども否定していない。
そんな中、中国では旧正月だというのに今年は景気が悪いため、お年玉は2割カットするという家庭も増えている。小売業売上高の昨年の伸びは香港で11.5%だが今年はマイナス成長。さらに中国では、小売業売上高の名目成長率は昨年の18%から15%に減速すると予測されている。
Special Topics
バックナンバー
- 最終回
- 世界中で買収攻勢を強める中国企業に対して強まる各国の警戒感 (2009年03月31日)
- 第29回
- 世界の期待はずれ!全人代に経済政策を盛り込まなかった本当の理由は? (2009年03月17日)
- 第28回
- 世界トップ3を占めた中国の銀行が、 再びランク外へ転落する可能性 (2009年03月03日)
- 第27回
- ブラウン首相が中国に謝罪! 中国頼み以外にない英国経済の惨憺 (2009年02月17日)
- 第26回
- オバマ新政権を警戒する中国と、 中国経済に神経とがらす米国 (2009年02月03日)
- 第25回
- 失業保険では生活できない! 統計数字以上に深刻な中国の失業事情 (2009年01月20日)
新着トピックス
- 業界別 半年先の景気を読む
- 市場規模はピーク時の6分の1!? バイク業界にみる縮小市場で生き残る方法
- Close-Up Enterprise
- セイコーHD株主代表訴訟へ 不透明経営に批判
- inside
- 内陸振興策で出稼ぎ激減! 中国沿海部の労働力不足
- 森達也 リアル共同幻想論
- 何かが変だ。その"さん"づけに違和感がある
- 山崎元のマネー経済の歩き方
- 対等合併の呪
- おもしろ県民性データブック
- 【長野県】勉強好きで理屈っぽいが県歌を歌えば心は一つ
- 3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言
- 知識労働者は組織を通じて成果をあげなければならない
- 今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ
- あなたは保険会社に騙されている!? 「保険見直し」のバイブルが登場
- はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路
- “人生の負け組”が勢ぞろい! 負け組リベンジの名門「奇跡の屋台ラーメン」
ダイヤモンドオンラインplus 知っておきたい価値ある情報
最新の連載一覧
経済・時事
経営・戦略
スキル・キャリア
Diamond Premium 最新記事 無料会員登録すると全文が読めます
- 原英次郎の「強い中堅企業はここが違う!」 トップに聞く逆境の経営道
- 段ボール業界随一の原価計算の鬼! アースダンボールに学ぶネット販売の真髄 ~奥田敏光社長に聞く(下)
- 週刊ダイヤモンド 企業特集
- 【企業特集】ユニー 提携と差別化戦略で狙う “超”地方小売りチェーン
- 金融市場異論百出
- 「やり過ぎ」とブーイングを 浴びるFRB、正反対の日銀
- 週刊ダイヤモンド アーカイブズ
- クリス・アンダーソンとロングテール理論をおさらい!ネットが動かしたニッチ商品の驚くべき市場規模
- 『週刊ダイヤモンド』特別レポート
- 日本のテレビ業界が復活するには 「キー局の合従連衡」が待ったなし
- 山崎元のマネー経済の歩き方
- 成長のための資産運用の落とし穴

- 「測るための標準」を考える
- 紀元前2500年頃に造られたピラミッドの建築に当たっては、常に同じサイズの石を…

- DOL編集部のツイッターを開始
- 最新記事の話題から編集部の日常まで、24時間つぶやきます。フォローよろしくお願いします。
Business information
著者プロフィール
- 柏木理佳
(中国経済ジャーナリスト)
嘉悦大学短期大学部准教授。富士通総研研究員。豪州テイラー大学卒、北京首都師範大学留学、豪州ボンド大学院MBA取得。香港で国際線客室乗務員、NHK契約アナウンサーなどを経て、中国、マネー分野の専門家として活躍。『柏木理佳の中国産業「宝」地図―成長する中国、ダメな中国の見分け方』『中国株でお金持ちになる』など著書多数。柏木理佳ホームページ
この連載について
驚異的な成長の中で、社会や経済の歪みを孕む膨張大国・中国。中国経済の専門家が、日本人には驚きの中国の知られざる現状をレポートする。
アクセスランキング
- 1位
- エコカー大戦争!
- トヨタの電子制御問題に隠れた事実! アメリカ人特有のアクセルの踏み方
- 2位
- 「引きこもり」するオトナたち
- 成績優秀なのに仕事ができない “大人の発達障害”急増の真実
- 4位
- 働き盛りのビジネスマンを襲う 本当に怖い病気
- 突然、妻を襲う原因不明の頭痛! 男性も他人事ではない更年期障害の実態
- 5位
- News&Analysis
- 日本を逆転しても意識は“子ども”のまま? 中国が世界にバラまく「強欲社会主義」
Recommend 話題の記事
- 経済ジャーナリスト 町田徹の“眼”
- NTTグループには大誤算? 原口総務相の経営形態見直し指示
- News&Analysis
- やはり“持ち直し局面”入りは確実? データと巷説に見る「住宅の本当の買い時」
- 週刊ダイヤモンド 企業特集
- 【企業特集】ユニー 提携と差別化戦略で狙う “超”地方小売りチェーン
- IT&Business
- サイバー攻撃の増加で注目度急上昇! マカフィーが誇るセキュリティ技術の中身
- 岸博幸のクリエイティブ国富論
- 米金融関係者が鳩山政権に抱く4つの懸念と違和感
- News&Analysis
- 日本を逆転しても意識は“子ども”のまま? 中国が世界にバラまく「強欲社会主義」
- 田中秀征 政権ウォッチ
- 鳩山首相は度を越えた「偽善者」か? “上から目線”の政治が不信感を強める
- 働き盛りのビジネスマンを襲う 本当に怖い病気
- 突然、妻を襲う原因不明の頭痛! 男性も他人事ではない更年期障害の実態

- 【PrimeTime】トップインタビュー
- 「サービス力は人財力と組織力の掛け算」~百瀬次生・日立電子サービス社長

- 【THEProject】プロダクトとサービス最前線
- 現実味帯びる「IFRS」。最新会計基準対応処理システムを低コストで提供
雑誌定期購読のご案内
特大号・特別定価号を含め、1年間(50冊)市価概算34,500円が、定期購読サービスをご利用いただくと25,000円(送料込み)。9,500円、約13冊分お得です。さらに3年購読なら最大49%OFF。
1冊2,000円が、通常3年購読で1,333円(送料込み)。割引率約33%、およそ12冊分もお得です。
特集によっては、品切れも発生します。定期購読なら買い逃しがありません。
年間12冊を定期購読すると、市販価格8,400円が7,150円(税・送料込み)でお得です。お近くに書店がない場合、または売り切れ等による買い逃しがなく、発売日にお手元へ送料無料でお届けします。
※別冊・臨時増刊号は含みません。
偶数月の1日発売(隔月刊)。1年購読(6冊)すると、市販価格 5,880円→4,700円(税・送料込)で、20%の割引!
※別冊・臨時増刊号は含みません。
お知らせ・ご案内
- 会員専用ページ開始のお知らせ
- 7月より一部の記事で、無料会員登録した方だけが全文を読める形に変わりました。詳細はこちらをご覧ください。




