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ビジネスマンのための中国経済事情の読み方

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日本人の根強い「嫌中感情」はどこから来ているのか?

 日本人の中国に対する立場を現すものとして「媚中」「嫌中」「反中」といった言い方があります。

 最近ある有名な日本の識者が、日本でうかつに中国に同情的なことをいうとすぐに媚中派とかいって叩かれて面倒なことになるから気をつけたほうがよいというようなこと言っておられました。確かに、「媚中」は中国と親しく接触する日本人に対する最大限の批判的な言い方です。多分、このような表現を使う人はおそらく嫌中、反中陣営の人なのでしょう。「嫌中」は一般的な国民感情を表すときに用いるし、「反中」は明らかに政治的な動きをしている陣営を指します。

 いずれにせよ、こうした言葉は、感情的、情緒的な表現であると思います。ところが、日本のメディアを見ていると、どうも、これらキーワードを意識して報道しているような気がしてなりません。テレビのワイドショー的にはそれでもいいのかもしれませんが、ビジネスパーソンが求めるのはちょっと違うところにあるのではないでしょうか。私自身にとっては、日中関係は身近すぎて、そうした感情とか情緒とかいったことをいっている余裕はないので、気にしないようにしています。とはいえ、そうした報道も日本の世論を形成するベースとなるので、気が気でない部分があるのも確かであります。

嫌中感情を超えて
中国と付き合うメリット

 我々ビジネスパーソンにとって、中国は大きなビジネスチャンスの場であることは間違いありません。好きと嫌いとにかかわらず、いかに中国とうまく付き合って行くかがその主な問題意識ではないでしょうか。そして、どこにビジネスチャンスがあり、どこにリスクがあるのかそれを分析に役立つ情報が欲しいのだと思います。

 四川大地震についても、ビジネスパーソンの関心は、この災害によって政権の基盤が強化されるのか、不安定になるのかということです。最近話題になっている小学生を失った親たちの座り込みによる抗議行動についても、それにより政権に対する不満が爆発して政権不安になるおそれがあるのか、それほどのことでもないのかと言うのが知りたいところであります。これからの復興需要でどのような需要が創出するのか、レアメタルの供給に影響はないのか、というのが主な関心です。

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著者プロフィール

高田勝巳
(アクアビジネスコンサルティング代表取締役)

上海在住15年。日系企業の中国ビジネス構築を支援しながら、中国経済の動向を「現地の視点・鋭い分析・分かりやすい言葉」をモットーにメディア等を通して日本に発信している。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)本部証券部門、上海支店等を経て2002年より現職。主な著書に『中国株式市場の真実』(共著・ダイヤモンド社刊)がある。
アクアビジネスコンサルティング ホームページ

この連載について

長年中国に住み、現地企業や政府と接してきた著者が贈る中国リポート。ニュースではわからない、現地で暮らしているからこそ見えてくる“リアルな中国”を紹介する。

高田勝巳氏の著書「中国株式市場の真実」好評発売中!

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