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若手学者が激論する!-経済学・政治学・社会学のコラボレーションで日本を変える

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メディアよ、いいかげん「ダメな経済学」を捨てよ!

就活と政策、トンデモ・エコノミスト糾弾。今経済学者がすべきミクロ・マクロ政策とは

長引く経済不況を前にして、今なおはびこり続ける「ダメな経済学」の数々。短期連載・第2回目は、歯に衣着せぬ批判を通して啓蒙活動をしている経済学者・田中秀臣氏(上武大学ビジネス情報学部教授)に、なぜ、かくも「ダメ経済学」がはびこるのか、端的に今の政権が採用すべき手段は何なのか、日本の選択すべき道について語っていただいた。(聞き手・荻上チキ)

無名大学の学生は、
不景気で地獄に叩き落とされる

田中:不景気になると私たち経済学者の仕事が忙しくなるというのは、皮肉なものですね。しかし一方では、本当にうんざりしています。例えば日本銀行の金融政策の失敗など、何年も前から、内外含めて多くの経済学者たちが何度も同じことを指摘しているのに、ぜんぜん改善されないのですから。

――田中さんは現在の経済状況を、どのように見られていますか?

田中秀臣
田中秀臣
経済学者。専門は日本経済思想史、日本経済論、経済政策。上武大学ビジネス情報学部教授。早稲田大学政治経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。率直な経済政策やエコノミスト批判で評価が高い。またサブカルチャーの分野にも業績が多い。著書は、『雇用大崩壊』(NHK出版)、『不謹慎な経済学』(講談社)、『経済政策を歴史で学ぶ』(ソフトバンククリエィティブ)、『ベン・バーナンキ』(講談社)、『経済論戦の読み方』(講談社)など多数。サブカルチャーの分野では、最近では『ペ・ドゥナ』(ユリイカ2009年10月臨時増刊号)に寄稿、またフランスのマンガ論などもある。近刊予定は、『偏差値40から良い会社に入る方法』(東洋経済新報社、11月発売予定)。

田中:まずは眼前で起こっていることから話しましょう。景気が悪くなってしまうと、いわゆる無名大学の学生って、もういきなり地獄に叩き落とされちゃうんですね。そして、不況の中でとても長い間就職活動をしなくちゃいけないので、みんな疲れてしまい、企業への就職をあきらめてしまう。このことが結局、フリーターとか、いわゆるパートとか家事手伝いとかを増やし、長期化してくると派遣や日雇いにしか行けないような、「失われた世代層」を作ってしまうのではないでしょうか。これは個々の若い人たちの「やる気」とかの問題ではなくて、不況のせいです。だから、マクロ経済対策、すなわち財政政策とか金融政策で対応するのが望ましいんです。

 だけれど、実際に目の前で一生懸命就職活動している学生にしてみれば、そんなマクロ経済政策によって社会が変わるのを待っていられない。だから、自分の目の前にいる学生を、少しでもいい職に就かせる努力を、大学の教員も職員もそして保護者も一緒になって取り組まなくてはいけない。学生だけに任せたままではいけない、みんなでフォローしていくわけです。自分は大学で教鞭を執る身ですから、いわば就職支援が、自分にとっての小さな運動なんです。

荻上チキ
荻上チキ
評論家・編集者。1981年兵庫県生まれ。東京大学情報学環修士課程修了。テクスト論、メディア論が専門。著書は『ウェブ炎上』『ネットいじめ』など多数。

――個人に対して、「こんな状況でもサバイブできる術」を提供するわけですね。

田中:実は今、無名大学の就職活動に関する本を出すんです。湯浅誠さんなんかは、ワーキングプアとかホームレスの人とかの支援という社会活動をしているわけですよね。私は教師なので、就職指導っていうのがひとつの社会活動になるんです。ずっともう十何年間、ひとつの仕事として携わってきた。バブル崩壊後からアジア経済危機、構造改革の初めのころの不況、そして現在の世界同時不況、ずっと学生の就職が頭にありました。最近は、日本人の学生だけではなく、社会的にはマイノリティである外国人留学生の就職のことも考えています。考えるだけではなく学生と試行錯誤していくわけです。つかずはなれず厳しくやさしく、そして自分の教員としての職業上の使命とそれ以外のいわば経済学者としてのさきほどいった小さい運動をやっているというやる気とのバランスを考えながら。今回出すつもりなのは、僕なりにその蓄積してきたノウハウを共有するための本です。

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「日本はダメだ」「日本は終わった」と『絶望論』ばかりが唱えられる今、本当に私たちは将来を悲観・絶望したままでいいのか? 日本の政治・経済・社会、そして私たちがどこへ向かうのか、若手経済学者・社会学者たちが日本を語る。

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