前回の連載では、Yahoo!対策の1つめのポイントとなる「キーワード近接度」について述べましたが、同様の解説をセミナー参加者やクライアントにしたところ、その対策で再び上位表示されるようになったという報告をいくつも頂戴しました。

 そこで今回は、Yahoo!激変の続編として、SEO対策の3つの要素(企画要素、内部要素、外部要素)のうち、外部要素についてのアルゴリズム変更について解説します。

11月Yahoo!激変のもう1つの特徴

 外部要素とは、ページの中身以外の要素を指します。検索エンジン会社がページの検索順位を計算する際には、中身だけを評価するのではなく、そのサイトが他のサイトやブログからどの程度リンクされているかという「被リンク数」を評価基準に取り入れています。

 そのため、どんなに優れたサイトでも「被リンク数」が相対的に少なければ、検索結果の上位には表示されないのです。

 例えば、2つの設計事務所のサイトがあるとします。A事務所のサイトは他社が運営する3つのサイトからリンクされています。一方、B事務所のサイトは100のサイトからリンクされています。

 両サイトの情報量と質が同じ程度だとすると、これまで検索エンジン会社は、より多くのサイトからリンクされているB事務所を上位に表示してきました。

 なぜなら、100社からリンクされているB事務所のほうがネット社会で高く評価されているという判断に基づき、B事務所を上位に表示したほうがユーザー・メリットが高まると考えてきたからです。

 このような理由から、被リンク数を増やすことがYahoo!JAPANなどの検索エンジン対策としてすっかり定着してきました。