【第88回】 2009年07月30日
民主党マニフェストに“ダメ出し”するのがメディアの仕事か?
7月27日、民主党がマニフェストを発表した。会場のホテルニューオータニには500人を超える報道陣が押しかけた。
本コラムの読者ならばすでに知っている通り、民主党は記者会見をすべてのプレスに開放している。そのため、フリーランス、雑誌記者、海外メディアなどの記者たちも取材が可能であった。
驚いたのは海外メディアの関心の高さである。会場には何台もの海外プレスのカメラが並び、記者たちがひっきりなしにリポートを送っている。
こんな光景がかつてあっただろうか。それはあたかも内閣総理大臣の公約発表会見かのようであった。
マニフェストは「政権公約」と訳されることからもわかる通り、政権獲得が期待される政党が、今後の数値目標や工程表などを具体的に示した上で、施政に関して有権者に約束するものである。
そうした意味でいえば、自民党と民主党以外の政党の「マニフェスト」を、マニフェストと呼んでいいのか疑問の残るところだ。
少なくともマニフェスト発祥の地・英国では、少数政党のそれは「マニフェスト」とは呼ばない。
民主党のマニフェストに
自民党閣僚が猛反発
さて、今回のその民主党のマニフェストだが、柱となるものは、なんといっても207兆円規模の予算を全面的に組み替えて、税金の無駄遣いを止め、財源を捻出するというものである。
それにより、政府は当面の間、消費税増税や国債の増発などの政策は控えることができる。それこそが民主党の最大の売りであり、「官僚政治」からの脱却につながるのだという。
試算では、4年間で16.8兆円の財源を節約できることになっている。仮に捻出できなかった場合、鳩山由紀夫代表は、政治的な責任を取るとも明言している。
この革命的な民主党のマニフェスト発表に対して、自民党の閣僚から猛反発の声が上がっている。
Special Topics
バックナンバー
- 第112回
- ハイチが日本に求めているのは、 支援金の額よりも地震国の経験と知恵だ (2010年02月04日)
- 第111回
- 検察という国家権力にすり寄る記者クラブメディアの醜悪 (2010年01月28日)
- 第110回
- 小沢問題で検察リークに踊らされるメディアへの危惧 (2010年01月21日)
- 第109回
- ネット時代の大臣記者会見は、客を呼べるコンテンツになった (2010年01月14日)
- 第108回
- ツイッターを始めた鳩山首相は、 国民の声を聞き取るチャンスを得た (2010年01月07日)
- 第107回
- 支持率急降下の鳩山首相は、岡田外相「核密約」公開の姿勢に学ぶべきだ (2009年12月24日)
Pick Up
新着トピックス
- 保田隆明 大学院発! 経済・金融ニュースの読み方
- キリン・サントリー経営統合破談 業界、投資家それぞれの損得
- ツイッター+αのつぶやき企業戦略
- 「つぶやき」で顧客満足度UP!の好循環 デルに学ぶツイッター活用の大原則
- 元銀行マンの准教授が語る 「腹に落ちる」環境学
- 高速道路、一部無料化へ――タダより高く、怖いものはない!? 「1000円」と「無料」の大きな違い
- プロが教える住宅購入計画
- 住宅購入の際にかかる意外なおカネ 「諸費用」完全ガイド
- inside
- 医薬品審査の実態公開めぐり 独法改革恐れる厚労省が猛反発
- これが気になる!
- ワインだけじゃなかった!意外な伏兵「コーヒーポリフェノール」に注目
- 梶井厚志 コトバの戦略的思考
- 「井戸の茶碗」
- 広瀬隆雄 世界投資へのパスポート
- ギリシャやスペインの問題は長期化へ。 ユーロ安でほくそ笑むルイヴィトンとBMW
- 藤井英敏 株式市場サバイバル!
- 初中級投資家の皆さん、 バーゲンセールを待ちましょう!!
ダイヤモンドオンラインplus 知っておきたい価値ある情報
最新の連載一覧
経済・時事
経営・戦略
スキル・キャリア
Diamond Premium 最新記事 無料会員登録すると全文が読めます
- Close-Up Enterprise
- 暗中模索のウィルコム問題 最後のPHS事業者の末路
- 本荘修二の実践講座! 社員を動かすウェブ
- IT革命で崩れたコミュニケーションの 「お作法」を作り直そう!
- 山崎元のマネー経済の歩き方
- 大学生に資産運用をどう教えるか
- 野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
- 1人当たり時価総額で10~200倍の開き! 日米企業間のビジネスモデルの圧倒的違い
- 日本を元気にする企業の条件
- 神戸のライジングスター! 血液検査でお馴染みのシスメックスが 作り上げた“仕組みビジネス”の凄み
- 公認会計士・高田直芳 大不況に克つサバイバル経営戦略
- “トヨタ黄色信号”はリコール前から点滅!? 株価指標でわかる自動車業界の優勝劣敗

- インターネット上の“不満の声”
- 企業に向けられたインターネット上の“不満の声”。うまくさばく秘訣は?

- DOL編集部のツイッターを開始
- 最新記事の話題から編集部の日常まで、24時間つぶやきます。フォローよろしくお願いします。
Business information
- 【教育】子どもの理解度に合わせた個別指導で有名校合格実績を上げる学習塾
- 【解決】会社を元気にするヒント満載のフェア、東京・名古屋・大阪で開催(無料)
- 【注目】血糖値、体脂肪、気になりだしたら考える。コーヒーとの新しい付き合い方とは?
- 【特集】4LDKが3,000万円台から。大規模分譲地の一戸建てで悠々自宅。
- 【割安】中古マンション相場は安値安定で推移。さて、お買い得物件はどう探す?
- 【募集】年収ダウン、増税…こんな時代を生き抜く知恵は?アンケート実施中<2/21まで>
著者プロフィール
- 上杉隆
(ジャーナリスト)
1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者などを経て、フリージャーナリストに。「宰相不在 崩壊する政治とメディアを読み解く」「世襲議員のからくり」「ジャーナリズム崩壊」「官邸崩壊 安倍政権迷走の一年」など著書多数。最新刊は「民主党政権は日本をどう変えるのか」(飛鳥新社)。
この連載について
永田町を震撼させる気鋭の政治ジャーナリスト・上杉隆が政界に鋭く斬りこむ週刊コラム。週刊誌よりもホットで早いスクープ情報は、目が離せない。
「お腹の調子が悪い」と政権を投げ出した安倍首相。「あなたとは違うんです」と逆ギレして職を辞した福田首相。そして漢字と空気が読めず政権崩壊寸前の麻生首相。この国の政治の混迷とメディアの体たらくを上杉隆が斬る。1500円(税込)
- DOLブックストアで購入
購入金額に関わらず送料無料! - Amazonで購入
アクセスランキング
- 1位
- はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路
- テレクラ通いで反撃準備? 壮絶ないじめと闘う“反骨の営業マン”
- 2位
- イマドキ職場のギャップ解消法
- 「大卒には絶対負けない!」 なぜ高卒社員は大卒社員に闘争心むき出しなのか
- 3位
- エコカー大戦争!
- トヨタや日産の敵?日本企業を惑わす 米新興電気自動車メーカーの本当の実力
- 4位
- 格差社会の中心で友愛を叫ぶ
- “ワケあり”キャバ嬢にアラフォー日雇派遣!貧困の泥沼にはまる女たち
- 5位
- 野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
- 1人当たり時価総額で10~200倍の開き! 日米企業間のビジネスモデルの圧倒的違い
Recommend 話題の記事
- 野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
- 1人当たり時価総額で10~200倍の開き! 日米企業間のビジネスモデルの圧倒的違い
- 今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ
- 巷に溢れる悪徳業者を見極めよう! 困らない「葬儀」のイロハを徹底解説
- エコカー大戦争!
- トヨタや日産の敵?日本企業を惑わす 米新興電気自動車メーカーの本当の実力
- はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路
- テレクラ通いで反撃準備? 壮絶ないじめと闘う“反骨の営業マン”
- イマドキ職場のギャップ解消法
- 「大卒には絶対負けない!」 なぜ高卒社員は大卒社員に闘争心むき出しなのか
- 業界別 半年先の景気を読む
- 次に外資が群がるのは中央アジア!? 世界が注目する「鉱物資源の宝庫」 の実力
- 経済ジャーナリスト 町田徹の“眼”
- それでもボルカールールは必要 「大き過ぎて潰せない」まま放置より良策だ
- 格差社会の中心で友愛を叫ぶ
- “ワケあり”キャバ嬢にアラフォー日雇派遣!貧困の泥沼にはまる女たち
- 日本を元気にする企業の条件
- 神戸のライジングスター! 血液検査でお馴染みのシスメックスが 作り上げた“仕組みビジネス”の凄み

- ドラッカー塾マネジメント基本コース●限定募集
- ドラッカー・マネジメントを学び生産性を上げ、意思決定のできるナレッジワーカーに
雑誌定期購読のご案内
特大号・特別定価号を含め、1年間(50冊)市価概算34,500円が、定期購読サービスをご利用いただくと25,000円(送料込み)。9,500円、約13冊分お得です。さらに3年購読なら最大49%OFF。
1冊2,000円が、通常3年購読で1,333円(送料込み)。割引率約33%、およそ12冊分もお得です。
特集によっては、品切れも発生します。定期購読なら買い逃しがありません。
年間12冊を定期購読すると、市販価格8,400円が7,150円(税・送料込み)でお得です。お近くに書店がない場合、または売り切れ等による買い逃しがなく、発売日にお手元へ送料無料でお届けします。
※別冊・臨時増刊号は含みません。
偶数月の1日発売(隔月刊)。1年購読(6冊)すると、市販価格 5,880円→4,700円(税・送料込)で、20%の割引!
※別冊・臨時増刊号は含みません。
お知らせ・ご案内
- 会員専用ページ開始のお知らせ
- 7月より一部の記事で、無料会員登録した方だけが全文を読める形に変わりました。詳細はこちらをご覧ください。





