10月17日、来日中のリンデンラボ社副社長 ジンス・ユン氏は講演で「セカンドライフ」関連ビジネスに参入する日本企業がよりサービスを提供しやすいように、システムの開放(オープン化)をさらに推進していく意向を明らかにした。「セカンドライフ」においては企業ユーザーの参入も重要であるが、一方で個人ユーザーの積極的なビジネス参加こそが不可欠だ。そこで、今回は「セカンドライフ」をユーザーがいかにビジネスに生かせるかを、ローズデールCEOに聞いた。
フィリップ・ローズデール (リンデンラボ社CEO) |
ダイヤモンド・オンライン(以下D.O):
最もお金を稼いでいるアバターは誰で、どうやって儲けているのですか?
フィリップ・ローズデール(以下P.R):
特定の名前を申し上げることはできません。もちろん、アンシェチャン氏(セカンドライフでの土地取引で初の100万ドルプレイヤーとなったと自ら発表したセカンドライフの不動産王)は企業家としてあまりにも有名ですが。現実世界でも企業家であり、これまでも彼女については多くのことが語られてきたように、とても興味深い人物です。
彼女だけではなくセカンドライフでお金を稼いでいる人々は、数千人はいます。お金を稼ぐ方法で最も一般的なのは、家具や、洋服や、宝石や、一般的なデザインといったものを作って売っている人々。芸術的なデザインは総じてセカンドライフでうまくいっています。
というのも相当多くの素晴らしい物を作ることができるからです。ですから、世界的に有名な、セカンドライフの宝石デザイナーや洋服デザイナーがいるのです。そして、もちろんのことですが、セカンドライフでデザインの実験を始めている現実の企業もあります。このように、デザイン活動には全般的に相当豊かな世界が広がっています。