2024.3.6
「日本最後の仇討ち」で死罪が急転直下の減免…その裏にチラつく“歴史上の超大物”とは?
幕末に父を斬殺された遺族たちは、中世以来の武士の慣行にならい、仇討ちに奔走。維新後の明治4年に本懐を果たした。庶民も役人も彼らのサムライぶりを褒め称えたが、明治に制定された刑法によれば、ただの大量殺人でしかない。死刑を待つ身となっ…
歴史学者・作家・大阪観光大学観光学研究所客員研究員
はまだ・こういちろう/1983年大阪府生まれ。皇學館大学文学研究科国史学専攻単位取得退学。兵庫県立大学播磨学研究所研究員、姫路日ノ本短期大学講師、姫路獨協大学講師を歴任。『播磨赤松一族』(新人物往来社)、『日本人のための安全保障入門―憲法九条を中心に―』(三恵社)、『日本人はこうして戦争をしてきた』(青林堂)、『超訳 橋下徹の言葉』(日新報道)など著書・共著多数。
2024.3.6
幕末に父を斬殺された遺族たちは、中世以来の武士の慣行にならい、仇討ちに奔走。維新後の明治4年に本懐を果たした。庶民も役人も彼らのサムライぶりを褒め称えたが、明治に制定された刑法によれば、ただの大量殺人でしかない。死刑を待つ身となっ…
2024.3.5
幕末の赤穂藩では、尊王攘夷を掲げる「赤穂志士」たちが高官を斬殺した。不憫なのは被害者の一族である。対立していた勢力が藩の実権を握ったことで、斬られた村上真輔は、「不忠不義」のレッテルを貼られ、遺された息子たちは藩の監視下に置かれた…
2024.3.4
「尊皇攘夷」(=天皇を戴いて外国勢力を撃退する)のスローガンが日本中に広がっていた幕末。赤穂藩の藩政改革に燃える下級藩士・西川升吉は、尊攘の同志たちと語り合い、藩の中枢幹部を暗殺した。だがその過激な行動の裏には、同藩の権力闘争が横…
2023.10.30
波乱万丈な人生の中で様々な困難を乗り越え、天下統一を成し遂げた徳川家康。度重なる困難をどのように切り抜けたのか。天下人の一流の危機回避術から、対応力を読み解いてみましょう。
2023.8.1
織田信長といえば、時代劇や歴史小説で「カリスマ的な英雄」として描かれることが多い。だが、信長が生きた時代に近い「江戸時代の歴史書」をひもとくと、決して豪快なだけではない一風変わった人物像が見えてくる。父親の葬式でお香を投げたり、下…
2023.7.24
大河ドラマ「どうする家康」における、俳優・ムロツヨシさんの怪演で注目が集まる豊臣秀吉。非常に著名な武将だが、実はその出自ははっきりしない。「若いころはホームレスだった」「百姓をしていた」など諸説あるが、実際はどうだったのか。歴史学…
2023.1.31
2022年に放送されたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、主人公・北条義時の死をもって完結した。この作品では、後半から登場した北条義時の三番目の妻「のえ」が悪女として描かれ、ストーリーを盛り上げた。のえの本名は不明だが、「伊賀の方」とい…
2022.10.28
松下村塾で数々の門下生を育てた幕末の志士・吉田松陰。その生涯は30歳にも満たない短さで、亡くなった理由は「斬首」によるものです。死罪に処された一因は「老中暗殺計画」が幕府に露見したことですが、その計画はなぜあっさりと発覚してしまった…
2022.7.26
奥州藤原氏の最盛期を支え、源義経を庇護した藤原秀衡。しかし秀衡亡き後、奥州藤原氏は滅亡の道をたどっていくことになります。その背景には、源頼朝が自身の権威を増大させるための「緻密な策略」がありました。
2022.6.3
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、時に冷酷で厳しい“主君”たる姿が描かれている源頼朝。伊豆での流人時代を経て、数々の御家人たちを率いて鎌倉幕府を開いた背景には、頼朝ならではの「部下統率術」があったといえる。家臣たちに送ったとされる書…
2022.5.15
現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも注目を集めた武将、木曽義仲。同時代を生きた平清盛、源頼朝、義経らと比べると地味な印象があるかもしれないが、義仲の生涯は鮮烈で波瀾(はらん)万丈なものだった。また、時代劇などでは「粗暴」なキ…
2022.5.3
源頼朝と義経、異母兄弟の対立に巻き込まれて苦悩した一人の女性をご存じだろうか。静御前――義経の愛妾である。頼朝と対立した義経と共に行動し、別れ、その後鎌倉で悲痛な運命に翻弄されることになった静御前の生涯について解説する。
2022.4.9
源頼朝は、源平合戦で活躍した腹違いの弟である義経と、のちに激しく対立することになった。壇ノ浦の戦いで平家が滅亡したその同じ年、なんと頼朝は義経を殺害するために刺客を派遣している。なぜこのような行動に出たのか。刺客が派遣されるまでの…
2022.3.26
『鎌倉殿の13人』に登場する源氏の武将、木曽義仲。将軍・源頼朝や義経ほど有名ではないが、平家討伐に大きく貢献した人物だ。『平家物語』でも義仲の栄枯盛衰が情感をもって描かれており、筆者は義仲が同作の第二の主役だと考えている。今回はそん…
2022.3.21
源平合戦で宿敵である平家の追討に尽力し、「優れた戦略家・戦術家」として、今も歴史ファンから人気が集まる源義経。しかし、彼の一軍の将としての適性や、戦いを勝利に導いた奇襲攻撃については、さまざまな史料から「異なる説」も浮上している。…
2022.3.7
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、源頼朝が挙兵し源平合戦が幕を開けた。中でも、源氏が平家方を破った「富士川の戦い」には、平家の苦境と源氏の勢いをうかがわせるさまざまなエピソードがある。勝負を分けたものとは何だったのか。当時の史料を基…
2022.3.6
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、ついに菅田将暉演じる源義経が本格登場した。義経といえば、鎌倉幕府の初代征夷大将軍、源頼朝の弟で平家討伐に大きく貢献した人物だ。しかし源平合戦に参戦する以前の義経の人生については、あまり知られていない…
2022.2.20
現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、源頼朝率いる源氏軍がついに挙兵。源平合戦が始まった。ドラマを見ている方はお分かりかもしれないが、源頼朝は信仰心が厚い人物だった。彼の神仏への信仰心は、戦の日取りにも影響を及ぼした。源氏の…
2022.2.5
鎌倉時代の軍記物語『平家物語』がテレビアニメ化され注目を集めている。『平家物語』といえば、「祇園精舎の鐘の声」で始まる冒頭文が多くの人に知られている。今回は『平家物語』とはどういう物語なのか、また有名な冒頭文の意外と知らない背景に…
2022.1.26
『平家物語』の登場人物である平重盛は、激情家である父・清盛とは対照的に穏やかな性格だと考えられてきた。だが実は、重盛は感情を前面に押し出した説得術に長けており、現代の「論破王」ひろゆき氏に通じる切れ味を持っていた。その言い回しとは…
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