日本酒には大きく分けて2系統ある。米と米麹だけで醸す純米系と、醸造アルコールの添加系だ。添加する理由には、香りや味の向上や、火落菌の繁殖防止などがあり、日本酒全体の約8割は添加系が占める。福井市の田嶋酒造の蔵元杜氏、田嶋雄二郎さんは、添加アルコールの原料が海外産で米以外であることに課題を感じていた。

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