ロシアが悪い。少なくともこの戦争においては。これは本書の著者がテレビでコメントする際、絶対に崩すことのなかったスタンスだ。戦争と聞くと「戦争そのものが悪」「どちらにも非がある」「政治家に巻き込まれる民衆だけが被害者」というように、善悪論を避けようとする人も多いのではないか。もちろん著者もウクライナが全て善だとは言っていない。ウクライナにも責めを負うべき点はある。それを踏まえた上でなお、「ロシアが悪い」と言っているのだ。ウクライナ戦争が、まったく正当性を欠いた「侵略」だからである。
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『ウクライナ戦争』
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