日本大学の付属3校がランクイン

運動部が盛んな日本大学豊山中学・高等学校。男子校ならではの競技で盛り上がる体育大会。真言宗豊山派大本山「護国寺」の中にある本校で6月に開催された「東京私立男子中学校フェスタ2019」には、過去最高の7326人が訪れた

 私立大学は複数の学部を受験できることもあって、のべ合格者数となる。2019年の合格実績を見てみると、ランキング上位校の中にはMARCH合格者数が3桁に達しているところもある。卒業生の多いところが有利となるが、2位東京都市大学等々力220、14位青稜214、13位淑徳196、8位東京成徳大学170などが注目される。この中では特に、13位淑徳と14位青稜の勢いに注目しておきたい。

 こうした大学の「合格力」と中学入学時の偏差値との差が、この6年間の伸びとして表示されている。では順に見ていこう。

 まず、日本大学の付属校が3校ランクインしている。1位の日本大学豊山は男子校、7位日本大学と10位千葉日本大学第一は共学校である。

 全国26校ある日大付属校の生徒は、高校生になったら「基礎学力達成度テスト」を受験、1万人弱いる付属校生の中での自分の順位も分かる。主としてこの到達度テストの成績を基に選抜を受けるか、学校長による特別推薦枠を利用するかが、日大の内部進学の主流となっている。

 このランキングは、付属校の場合には、内部進学者を除いた他大学受験生の合格実績で算出している。日大豊山の内部進学率は付属校トップで78.5%もあるため、残りの生徒の合格実績が今回の「6年間の伸び」に大きく寄与している。

 日大豊山同様、中学入学時の偏差値が30台の学校で、伸びが大きいのは元男子校の4位郁文館、そして5位横須賀学院だ。横須賀学院は卒業生数が454人と多いが、MARCH合格者数も117と3桁に達している。どちらも入りやすくてお得な学校といえる。