関関同立とMARCH
関関同立と称される関西の有名私大4校は、他校が始めると対抗策を打つことが多く、いずれも小学校から大学までの16年間一貫教育の仕組みを整えてしまった。付属校に関しても似たような傾向がある。
9位に関西学院大、10位に同志社大、12位に立命館大、14位に関西大の、いずれも学校法人を同じくしている付属校が顔を出している。
関関同立は系属校をつくる代わりに、特定の高校と協定を結んで、内部推薦枠を大きく設定する道を選んでいる。例えば、関西学院大は大阪の女子校である帝塚山学院の「関学コース」に対して、付属校並みの推薦入学枠を保証している。
早慶の他にも、首都圏の人気私大MARCHの内部進学率は高い。いずれも3~4校の付属・系属校を持っている。11位と15位には中央大、12位と17位には明治大、16位には法政大、17位には立教大の付属校がそれぞれランクインしている。
青山学院大の姿がないのだが、83.6%で今回のランク外だった。意外と他大学への進学志向が高いのである。
7月5日発売のダイヤモンド・セレクト「本当に子どもの力を伸ばす学校 大学合格力ランキング2020年入試版」では、付属・系属校の特集も行っている。これまであまり見られなかった日本大の内部進学状況なども掲載しているので、併せてご覧いただきたい。