ランク別の旧第5・第6学区併願校
イースト東京の都立進学校が全体的に勢いに欠ける一方で、都立高受験生が併願する私立校には、江戸川を越えて通学してくる千葉方面の生徒という頼もしい援軍がいる。都立は千葉の受験生に頼るわけにはいかない点が低迷の理由の1つなのかもしれない。
では、順に各校受験生の併願校の状況を見ていこう。
両国は男女共に1番多いのが専修大松戸(千葉・松戸市)であるのだが、合格率は半分にも達しておらず、滑り止めの役割を果たしているのは東洋(千代田区)や日大習志野(千葉・習志野市)となる。
小松川、城東、墨田川はだいたい似たような傾向で、東洋、駒込(文京区)、5年前に男子校から共学化した安田学園(墨田区)、桜丘(北区)で合格を得ている。
台東区にある白鴎や上野を受ける生徒の併願校はもう少し西側に伸びていて、國學院(渋谷区)や淑徳巣鴨(豊島区)も出てくるが、國學院ともなると全員合格というわけにはいかないようだ。
江北の受験生は、男女共に共栄学園(葛飾区)、錦城学園(千代田区)、岩倉(台東区)を併願する例が多く、こちらはだいたい合格を勝ち得ている。
江東区の深川や東になると、15年前に男子校から共学化した関東第一(江戸川区)が圧倒的に多い。全校生徒2000人近い大規模校で、これにも順調に合格しているようだ。安田学園や錦城学園がそれに続く。