内部進学はもとより、難関大や医学部合格実績の伸びが評価され、12月開催の学校説明会は前年比4割以上の増加という「日本大学」 写真提供:日本大学高等学校・中学校

3日以降の入試に救いはあるのか

 受験生と親の短期決戦志向が強まっている昨今だが、3日目以降ともなると、合格を勝ち取って早く楽になりたいという思いは募る一方だろう。

 3日は国公立中学の入試(学力検査)の日でもある。女子では国立の筑波大学附属が挙がっている。超難関校にもかかわらず、5倍を超えた。

 国公立の中高一貫校は男子にも大人気で、上位を占拠している。1ポイント前後上乗せされて5倍前後から8倍超という激戦が2020年も繰り広げられることになりそうだ。

 1日の男子トップだった東洋大学京北(4回)は3日も大人気だが、それを凌駕(りょうが)する勢いにあるのが明治学院(3回)だ。両校とも10ポイント以上積み増して、なんと21~22倍と驚異的な状況にある。

 4日になると募集定員も減る。男子は比較的穏当ではあるが、女子は三田国際(4回)が11倍と突き抜けている。

 これが5日になると、女子は日本大学(C回)12.0倍、渋谷教育渋谷(3回)13.8倍、午後入試で明大中野八王子(B)も17.6倍に跳ね上がり、もはや2ケタ倍率当たり前の超狭き門になっている。国公立や一部付属校を除いて、女子が2日までに合格を勝ち取りたいという気持ちは、こうした現実を見れば納得できるのではなかろうか。

 それでも救いの神はいるもので、3日午後のかえつ有明(特待3回)は2.0倍から1.6倍に緩和予想となっているし、4日午後の東京電機大(4回)は女子なら1.2倍から0.9倍へ低下が予想されている。