日本学生科学賞、バイオサミット、サイエンスキャッスル、高校生理科研究発表会など外部のコンテスト等で多くの受賞歴を誇る三田国際高校のメディカルサイエンステクノロジーコース(MSTC) 写真提供:三田国際学園中学校・高等学校

共学校は付属校を中心に人気高止まりの傾向

 2月1日の共学校は、すでに出願を締め切った入試では、早稲田実業の志願状況は女子の微減に対して、男子は1割減と緩和している。中央大学附属と中央大学附属横浜、成蹊は増加傾向で、前年がすごかった成城学園と法政大学は少々減らしている。進学校では公文国際学園は出願締め切り日の27日朝時点ですでに前年実績を1割以上上回っている。

 2月1日にかけて、文字通りギリギリまで出願を受け付けている入試が共学校ではとても多い。女子の共学人気も預かって、どこも難易度が上ったこともあり、今年は少し別学校への揺り戻しが見られる。一部の学校については、1月27日時点の志願者状況も追ってみた。

 それでも、24日時点で前年超が見込まれる入試はいくつかある。まず、國學院大學久我山で、午前入試も午後入試も27日時点で、すでに前年実績を超えた。かえつ有明の午後入試も男子は同様だ。付属校では明治学院も男子は前年超えで、女子がどこまで伸ばすか。

 現状、若干緩和傾向にある広尾学園、塾が安心して受験させることで志願者増が確実な青稜、1日朝まで受け付ており、11月の模試の志願者が顕著に伸びていた東京都市大学等々力などの数値はまだまだ動きそうだし、午後入試では、東京の三田国際学園、開智日本橋学園、横浜の桐蔭学園中等、山手学院、関東学院が1日午後の入試開始時間まで駆け込み受験も可能な態勢となっている。

 サンデーショックで、入試が例年の2日から3日に移った青山学院の余波がどのように表れるか、1日入試ではあまり顕著にはうかがえなかった。1日に入試がある青山学院横浜英和も24日時点では前年実績に届いていない。意外と、青山学院との併願が少ないようなのだ。こうした点については、2月2日以降の入試について考える次回の連載で取り上げたい。