生徒募集の次の一手
2月4日にも午後入試を実施する学校が見られる。入試当日まで出願を受け付けており、3日までの結果を受けての駆け込み受験も可能となっている。
東京区部と比べると中学受験率の低い多摩地区では、東京電機大学、明星(みょうじょう)学園といった中堅校での入試がある。多摩川を越えて神奈川から志願する受験生も多い世田谷区の学校も目に付く。難関・上位校を除くと、神奈川からの受験者が今年は減少気味という事情もあり、粘り強い募集が続けられる。
オーソドックスな教科型入試以外に公立中高一貫校のような出題形式の入試が目立つ。例えば、当日朝6時50分に出願を締め切る宝仙学園共学部理数インターの「公立一貫型(特待選抜)」は、3日に公立中高一貫校を受検した生徒を取り込もうという入試である。
2020年から共学化し、設立以来90年近い歴史を誇る小野学園女子は品川翔英に校名を変更した。すぐ近くには一足早く同様の道をたどり、併願校として中学受験塾にも人気の青稜がある。
品川翔英の学校改革は、2019年の夏に海陽中等教育学校事務長だった柴田哲彦氏を副校長として迎えた時から動きだしている。国体選手でもあったラガーマンで、東京都小平市にある白梅学園静修中高一貫部の設立にも関与している。自ら「ゼロからの出発」と言うように、校長として女子校時代とは別の学校に変えていくことが使命となる。
まずは、4月からの入学生にiPadを持たせる。オンライン英会話を導入し、ICTを活用して、英語と数学の個別最適化を図っていくことから改革に着手していくことになる。4日午後には5回目となる2科入試が行われる。出願締め切りは当日12時だ。