女子校の新たな「国際」対応に注目
5日の入試には女子校では洗足学園や頌栄女子学院、男子校では立教池袋や攻玉社、逗子開成や本郷など別学の人気上位校が並んでいる。今年の入試の大穴校である大妻も4回目の入試を行う。
共学校では、明治大学付属中野八王子、青山学院大学系属浦和ルーテル学院、法政大学、日本大学、日本大学第一など、人気大学の付属・系属校も多い。渋谷教育学園渋谷、広尾学園、江戸川学園取手といった進学校にもチャンスがある。
伝統校も多いが、注目は「国際」志向の女子校である。日本と海外(カナダやオセアニアなど)の2つの高卒資格が得られる「ダブルディプロマ(DD)」では、共学校の文化学園大学杉並が先鞭をつけた。4日に入試がある女子校の神田女学園は今年からアイルランドとDDプログラムを開始する。5日午後入試の国本女子も同様にカナダとDDを始める。
理事長として元米国大使の藤崎一郎氏を迎えている北鎌倉女子学園も、国際志向の教育改革が進む学校の1つだ。すでにICTを活用した教育の実践が評価されて、2022年までの3年間、女子の中高一貫校としては初めてApple Distinguished School認定校に選ばれている。また、中3生対象に、後期後半の1~3月の3ヵ月間を海外で過ごす「ターム留学」(希望制)も検討されている。
80周年となるこの4月からは、私立中高一貫別学校の「アッと驚く」超大物校長が学園長に就任する予定だ。中高生が近隣の円覚寺や鶴岡八幡宮で英語のボランティアガイドとして活動したり、探究学習のテーマに地元野菜を取り上げ、SDGsを考えたりと鎌倉愛にあふれている。これまでは音楽科もある校則が厳しいお嬢様学校として知られてきたが、元気でのびのびした校風に変わりつつある。入試は5日午後に新設されたグローバル対応の「かんたん英語プレゼン入試」などが行われる。
次ページには2月6日以降の入試について載せた。その先、10日入試では当日7時半までWeb出願が可能な和洋九段女子の第6回本科とグローバル、11日入試では10日23時にWeb出願を締め切る聖徳学園と当日7時までWeb出願できる日本大学豊山女子「思考力(プレゼン)型」入試などもある。