入試日ごとに見た共学校の動向

 最後に、男女受験生を合計した共学校の志願者数合計について、入試日ごとに触れておきたい。

 2月1日は、中央大学附属横浜、法政大学、三田国際学園が2020年入試と同程度の志願者合計となった。一方で、2倍となった開智日本橋、70%台の増加となった山手学院、60%台の明治大学付属中野八王子、40%台の青山学院横浜英和、30%台の東京都市大学等々力と桐蔭学園中等教育学校が人気校として浮上している。

 2日入試は、やはり前年割れの学校が多いものの、渋谷教育学園幕張(2次)と神奈川大附属(2回)がわずかに前年を上回っている。青稜(2回)は10%台後半と人気である。

 3日入試の増加校は、明治大学付属明治(2回)が100人超えの20%台半ば、法政大学(2回)も30%台と好調で、50人に満たない志願者数合計の中では、明治大学付属中野八王子(A方式2回)がほぼ倍増、東邦大学付属東邦(後期)が千葉から唯一20%台半ばで顔を見せているのが目立つ。

 次回の連載では、総じて志願者を減らしそうな難関校の動向、多様な入試方式の導入により偏差値だけでは捉えられない生徒の関心や能力と学校の特性とのマッチングを試みる中堅・中位校の動きなどを取り上げてみたい。