志願者数の増加が見られる男子人気校
まずは男子受験生の人気校(入試)を見ていこう。
水戸第一と土浦第一という県立高校のトップ2が中学校を併設、勝田高校は中等教育学校に衣替えすることで、茨城県内では中学受験熱がにわかに高まっている。志願者数100人未満とはいえ、すでに人気校化している並木中等教育学校が前年比で2倍近い増加を示している。同じくつくば市にある茗渓学園も、1月12日の1回が+10%台後半、25日の2回が+40%とブームに乗っている。25日の江戸川学園取手(2回)も+30%強と好調だ。
埼玉では、1月10日の城西川越(1回)が志願者数を100人台に乗せて+20%台半ばと目立つ。千葉では、21日の千葉日本大学第一(I期)が志願者数400人超えの+10%台半ば、予想倍率も2倍超と絶好調だ。
東京と神奈川では、2月1日の日大勢の伸びが止まらない。いずれも志願者数100人以上で、日本大学豊山(1回)+80%強、日本大学藤沢(1回)+30%強、日本大学第三(1回)+20%台半ばといった具合である。青稜(1回A)+50%台半ば、高輪(A)+20%台半ば、成蹊(1回)+20%強も引き続き好調だ。志願者数が700人を大きく超えた駒場東邦は、2020年の東大合格実績が寄与しているのだろう、+20%と難関校の中では突出した人気ぶりである。
全般的に志願者の減少が目立つ1日午後では、いずれも志願者数100人以上で、東京農業大学第一(1回)+30%、桐蔭中等教育学校(1回午後)+20%台半ばがツートップだ。
2日では、志願者数500人台の高輪(B)+10%強、同400人台の芝浦工業大学附属(2回)+20%が人気となっている。2日午後は1日の2倍の志願者数となっている日大豊山(2回)がダントツで、予想倍率6倍と高い。
3日も日大豊山(3回)+80%と際立つものの、同じくらい志願者を集めている成城学園(2回)+10%台半ば、立教新座(2回)+20%台前半も大いに健闘している。3日午後は日大豊山(4回)+30%台半ば、かえつ有明(特待3回)+10%台後半が挙がっている。
4日は志願者数500人超えの高輪(C)+10%台前半、+10%台半ばから後半では東京農大第一(3回)と市川(2回)の勢いを感じる。4日午後は目黒日本大学(4回)+40%台半ばが予想倍率5倍弱を付けて人気だが、もう1校、+30%台半ばの東京電機大学(4回)が珍しく多摩地区から名乗りを上げ、予想倍率10倍の大健闘である。
5日は東海大学付属高輪台(3回)+10%台半ば、日本大学(C回)+10%強、6日は山手学院(後期)+40%台前半が一人気を吐いている。