難関・上位校受験生最後の砦は5日の入試に
5日には、中堅・上位の人気校の最後の入試が集まっている。女子校でいえば、昨年までは吉祥女子が3回目の入試をこの日に行っていたが、今年は廃止してしまった。というわけで、その受験層の受け皿は、頌栄女子学院(2回)や大妻(4回)となる。もう一つ、共学校の渋谷教育学園渋谷(3回)があった。こちらは女子の実倍率が男子の倍、9.5倍と猛烈に厳しい。ところが今年は、さらに2割近く増加する勢いで出願が続いている。このままいけば10倍を超えるかもしれない。
女子に人気がある学校としては、広尾学園と2021年デビューの姉妹校、広尾学園小石川も挙げられる。この両校、入試が相互補完的になっており、広尾学園一筋で受験可能な構造になっている。こちらの学校も実倍率は女子の方が総じて高い。
入りやすい学校として、3つの女子校を見てみよう。大妻の創立者も学んだという“超伝統校”が和洋九段女子である。東京メトロ・都営地下鉄「九段下」駅すぐの好立地で各地から生徒が通っている。最近は語学に力を注ぎ、自習室を設け、学力向上に注力している。中村は“日本のブルックリン”とも呼ばれ人気の清澄白河駅に近い。眼前には清澄庭園が広がり、斬新なデザインの校舎とともに環境は抜群にいい。もう一校、小田急喜多見駅近の国本女子はネイティブ教員もそろい、カナダの高校の卒業資格も得られるダブルディグリーでイメージを一新している。