22年入試の激戦地「中位校」

 受験生のボリュームゾーンであるEFランク(偏差値40台)の中位校は22年入試の激戦地であり、動きが激しいはずなのだが、後述の理由でそのすべてはつかむことができない。

 まずは、埼玉で勢いのある学校から見ていこう。10日の城西川越(1回)41は8割半増やして21年の1.4倍から2倍半ばまで倍率が高くなる勢いだ。同じく10日の浦和実業(1回AM特待)40も8割増やして3倍台半ばまで行きそうな様相である。

 埼玉栄は募集コースが多く元の人数が少ないため、増加率が大きく出る傾向にある。10日の1回難関・医学45は6割増、同日の1回進学40は4割増で、いずれも2倍を大きく超える実倍率になりそうだ。

 10日午後に上位・中堅校の併願先が集まっている。西武学園文理(特待)49、星野学園(理数)49、城西川越(特選)49、開智未来(T未来)48、埼玉栄2(医学)45(難関大)44、昌平(T)44、春日部共栄(午後)42、浦和実業(特待午後)40。これらの入試については、志願者が少ないためか、前年比増減を示すことができない。

 11日の注目校は、獨協埼玉(1回)41だろう。2割増やしても倍率は1倍台半ば程度である。系列に獨協医科大学があるのだが、東京の男子校である獨協とともに、内部推薦枠が設けられることになった。中位校から医学部への道が開けているという意味で、入りやすくてお得な学校の典型例かもしれない。

 千葉ではGランクだが、20日の東海大学付属浦安(A)38は4割強増で予想倍率2倍台半ばと大人気である。25日の昭和学院(アドバンストチャレンジ)42は志願者数が2倍半増えて予想倍率も倍増の勢いであるし、26日の千葉日本大学第一(II期)45は8割半増えて10倍になりそうな状況だ。千葉では終わりに近い日程で、最後の望みを託して、ということになるのだろう。 

 四模試合計でも把握しきれない志願状況ということは、入試での厳しい競争はあまり考えられないということでもある。この秋、自分の実力を考えた志望校に多くの受験生が目を向けることで、人気の入試名が徐々に浮上してくることだろう。