中堅校の動きは一進一退
偏差値50台のCDランクは中堅校と目されるが、こちらになると入試の数が大幅に増加してくる。
埼玉では、16日の栄東(B)59が3割弱減で2倍割れ、12日の開智(先端A)58は3割弱減で1倍割れと、いずれも受けやすくなりそうだ。一方で、10日の開智(先端1回)56と15日の先端2回54はいずれも微減で、1倍台半ばを維持する見込みだ。男子に比べて倍率は低く、いずれも女子には狙い目かもしれない。女子校としては13日の淑徳与野(1回)58が、前年並みで2倍を維持しそうだ。
年々人気が上昇している大宮開成は、10日の1回55が1割半増で2倍超え予想に対して、12日の特待57と14日の2回55はいずれも1割半減らしており、予想倍率もそれぞれ2倍強と4倍割れ程度まで緩和する見込みだ。
偏差値50台前半のDランクでは、青山学院大学系属浦和ルーテル学院が男子同様に注目される。10日の1回52が1割減で4倍割れなのに対して、12日の2回51は5割増の勢いで4倍台半ばと明暗は分かれたものの、いずれも高倍率での戦いとなりそうだ。
10日の星野学園(理数1回)51は、4割減で2倍割れと受けやすい状況にある。西武学園文理(特待)50と19年に中学を設けて中高一貫化した10日午後の細田学園(特待)52は、志望者合計が30人に達しなかったようで、増減を示すことができない。
千葉では、JR常磐線沿いに人気の中堅校が並ぶ。Cランクに芝浦工業大学柏があり、23日の1回55(GSは59)は前年並みで2倍強を維持しそうである。Dランクの専修大学松戸は、20日の1回54が1割弱減で2倍強まで緩和、26日の2回54は微減で4倍を割れそうだ。
麗澤はAE(アドバンスト叡智)コースがいずれもDランクで、21日の1回と25日の2回がいずれも54、28日午後の3回が52となっている。EE(エッセンシャル叡智)コースは21日1回48,25日2回48、28日午後の3回47といずれもEランクとなる。7月模試では1回が5割増、2回も4割半増と勢いがあった。
いまや県内に2校だけとなった女子校のうち、21日の国府台女子学院(1回)52は志願者数合計が500人ほどと人気の入試だが、それでも1割半減らしており、予想倍率は1倍台半ばまで緩和しそうだ。
茨城では25日の江戸川学園取手(2回難関大)52は前年並みで2倍強、17日の1回難関大55は微増で2倍になりそうだ。