中位校で動きのある入試

 男子でも人気が高かった偏差値40台の中位校。女子も数多くの入試がEFランクに名を連ねている。難関・上位校の志望者が併願先として選ぶため、現時点では志望校として挙げられていない入試も多く、開智未来、昌平、春日部共栄など偏差値はついていても増減が示せないものが多々あった。

 埼玉では埼玉栄が典型的な中位校で、10日の1回進学41は3割半増えているものの、男子に比べ動きは少ない。各回の募集人員も少なく志望者数も多くはないことから、ここでは前年比の増減は示せないが、いずれも偏差値46である10日の1回医学、10日午後の2回医学、11日の3回医学、そして10日午後の2回難関大45、11日の3回は41で難関大は44、13日の5回38といった入試が控えている。

 10日では、西武学園文理(1回)42は2割減で、1倍を割りそうな情勢にある。星野学園(1回)43は微増で1倍台半ば,11日午後の2回45は微減で2倍割れとなりそうだ。女子校では、10日午後の大妻嵐山(1回)34が、1割弱減で倍率も1倍強とかなり入りやすい。

 11日の獨協埼玉(1回)42は2割増で、1倍台半ばになりそうだ。10日の浦和実業(1回特待)41は5割増の人気で、予想倍率も2倍台半ばに上昇しそうな勢いである。

 Gランクでは、10日の狭山ヶ丘高校付属(1回)39は7月模試で7割も増やしたが、9月模試では志願者数を保ったまま前年比では微増となっている。倍率は1倍台強で入りやすい。10日の武南(1回前・適性1)35は、志願者数を3割弱増やして1倍台半ばとなりそうだ。

 千葉では、21年入試から共学化・校名変更した24日の光英VERITAS(特待)46がEランクに入っているが、2倍半弱も増やしており、6倍を大きく超えることになりそうだ。 21日の千葉日本大学第一(I期)44は3割強増で2倍台半ば弱、26日のII期46は1割増でこちらは5倍強になりそうだ。

 JR総武線と京成本線の沿線では、25日の成田高校付属(一般)45が、2割弱増で3倍超えに、同じ25日の昭和学院(アドバンストチャレンジ)43は、男子ほどではないものの7割弱も伸ばしており、3倍を超える見込みだ。20日の日出学園(I期)40も6割強増やして5倍に、23日のII期42も3割半増で3倍を大きく超えそうである。

 偏差値30台のGランクでは、上記の他にも人気の入試が並んでいる。東海大学浦安は20日Aと24日Bがいずれも38と入りやすいこともあってか、Aは3割弱の伸びで2倍を超えそうだ。県、もう一つの女子校である和洋国府台女子は、20日の1回38、24日の2回37といずれも受けやすい。20日の八千代松陰(1回)38は1割強増やして1倍台半ばになりそうだ。

 茨城では、22日の茗渓学園(2回)48がEランクに入っている。9日の1回は若干勢いが落ちてはいるものの、3割強増の人気で、予想倍率は6倍に迫る。