倍率が大きく上がるABランクの2日目以降
2日午前に最初の入試が行われるのが、女子御三家受験生が併願先として押し寄せる豊島岡女子学園(1回)70で、前年並みの2倍台半ばとなりそうだ。渋谷教育学園の姉妹校はいずれも2回目の入試で、これは千葉だが、渋谷教育学園幕張(2回)71は3割増で11倍台半ば、渋渋(2回)70も4割増で5倍台半ばと、男子受験生に比べて実に厳しい。
Bランクには女子校と共学の付属校が2校ずつある。2割半増の吉祥女子(2回)64は3倍台半ば強、前年並みの白百合学園64は2倍台半ば弱、1割強減の青山学院中等部64は5倍台半ば弱、微増の明治大学付属明治(明明)の1回63は、3倍台半ばとなりそうだ。
2日午後は、Aランクに前年並みで3倍台半ば強となりそうな広尾学園(医進・サイエンス回)(IAG1回)66、Bランクに合わせて1割増の農大第一(2回算理)64(2回算国)62の3倍台後半、21年入試で4.6倍とハードだった香蘭女学校(2回)61は2割弱減らして4倍弱予想でも、まだまだハードルは高い。
国公立の中高一貫校が一斉に加わる3日は、女子受験生が受けられる難関・上位校が数多くそろう。Aランクには、微減でも6倍強の慶應義塾中等部、2割弱増で5倍強となる筑波大学附属、微増で7倍台半ばの豊島岡女子(2回)という3校が偏差値70で並んでいる。
次いで、都立小石川中等教育学校(一般)67は1割半減で4倍に、2割半増で4倍台後半のお茶の水女子大学附属66、微減で4倍台後半の鷗友学園(2回)65と続き、前年並みの都立武蔵高校附属65は男子より偏差値が3ポイント高く、2倍台半ば強といった具合で、予想倍率には結構幅がある。
Bランクでは、両国高校附属63は微減で6倍台半ば、前年並みの桜修館62は6倍台半ば強、大泉高校附属60は2割減で5倍強と、都立中高一貫校の人気は根強い。その点、東京学芸大学附属世田谷62は1割弱減で2倍強と、国公立の中では断トツに受けやすいかもしれない。
私立では、千葉の東邦大学付属東邦(後期)62は1割弱増で17倍台半ばと、強烈な高倍率、微減の明明(2回)63は4倍台を維持、1割弱減の学習院女子(B)61はそれでも5倍台半ば、他に東洋英和女学院(B)61がある。3日午後の三田国際(MST)は4割弱増で3倍台半ば強と人気だ。
4日は前年並みの豊島岡女子(3回)70が7倍台半ば、千葉の市川(2回)66は3割減でも6倍を維持、埼玉の浦和明の星女子(2回)63が1割弱減で5倍台半ば、農大第一(3回)60は微増で6倍を超えそうである。
5日の渋渋(3回)70は微増とはいえ12倍弱、広尾学園(ISG2回)65(3回)64は2割弱減で5倍強に、頌栄女子(2回)61は微増で6倍に乗りそうだ。