増加分の受験生が殺到しそうな中位校

 女子の場合、中位の女子校も数多く、22年入試で増える受験生の受け皿はたっぷりある。4科と2科の選択型が多くを占めるため、受けやすい。

 このEFGランクでは四模試志願者数合計が2ケタという入試が多く、増減幅が大きく表れることになるので、志願者数の増減よりも予想倍率の変動に注目した方がいいかもしれない。志望校として書かれる9月模試での合計人数が少ないためか、偏差値はあっても増減が分からないものも多いため、その場合には偏差値だけを示しておく。

 まずは1日午前の女子校から。大きく人気化しそうなのが募集定員50人の女子聖学院(1回)40で、21年入試の実倍率が2倍ちょうどだったものが、9月模試の志願者数が3倍強も増加したこともあり、6倍台半ばまで上昇するかもしれない。

 以下は偏差値順に見ていこう。富士見(1回)49は2割増で3倍に近づき、普連土学園(1日午前)49は微増で2倍に近づく。山脇学園(A)47は4割弱増で5倍台半ば弱と高倍率になりそうで、昭和女子大学附属(A)45はGAと合わせて3割半増で6倍強と大きく伸びそうな勢いだ。

 大妻中野(1回アドバンスト)46は1割半減で2倍割れ、江戸川女子(1回)44は1割半増で2倍乗せ、女子美術大学付属(1回)41は1割弱増で3倍強に、三輪田学園(1回午前A)41と午前Bを合わせて1割半増で2倍弱、十文字(1回)41は3割弱減で、1倍を割るかもしれない。跡見学園(1回)40は5割増で3倍に乗せそう、大妻多摩(1回)40は前年並みで1倍台半ばとなりそうだ。他に、光塩女子学院(総合)45、実践女子学園(1回)38がある。 

 共学校では、構内では男女別学となる国学院久我山(1回)48が2割強減で1倍台前半とかなり受けやすい。淑徳(1回スカラシップ)49と一般入試を合わせた志願者数合計は1割弱減で2倍強、創価(1回)47は2割半増で3倍乗せ、東洋大学京北(1回)47は1割減で3倍割れに、かえつ有明(2科4科)45は5割増で5倍台前半となりそうだ。日本大学系列では日本大学第二(1回)45は2割増で2倍台後半、日本大学第一(4科1回)37は2割減で2倍と、初回はかなり受けやすい倍率である。

 他に、ドルトン東京(1回午前)46、目黒日本大学(1回)45、頴明館(1回)45、順天(A)44、桜美林(2/1)44、安田学園(1回)44、東京電機大学(1回)41、武蔵野大学(1回)41、宝仙学園共学部理数インター(1回)40、日本大学第三(1回)38、郁文館(総合)38、駒込学園(1回)38、八雲学園(1回)38、東海大学高輪台(1回)37、文化学園大学杉並(1回)38、多摩大学聖ヶ丘(1回)37、文教大学付属(1回)37と、数多くの入試が設定されている。