人気上昇校が多い東京・神奈川の女子校

 2月1日から始まる、東京と神奈川の入試はどうなるのか。まずは1日に1回だけ入試が行われる難関女子校から見てみよう。東京の女子御三家では、雙葉は微増だが、22年に好調だった桜蔭が1割弱減らし、緩和気味だった女子学院も同じく1割弱減少している。神奈川では、横浜女子御三家のフェリス女学院が1割半減、横浜雙葉は前年並みとなっている。いずれの学校も、志望者に占める第1志望者の割合が6割ほどある。

 多くの女子校が4月模試で前年より志望者を減らしている中、人気が上昇している女子校はどこか。22年入試で大きく復調した実践女子学園は、いずれの回も志望者数は控えめだが増加傾向で、特に後半に勢いがある。2日3回が2.4倍、2日午後4回が2倍、3日午後5回が6割半増、4日午後6回が2倍と、23年も絶好調が継続しそうである。

 品川女子学院も4回すべてが増加基調で、1日1回は3割強、1日午後算数は1割半、2日2回は2割とそれぞれ増やし、最も受験生を集めている4日表現力・総合型も微増となっている。頌栄女子学院は、1日1回と大量の受験生が押し寄せる5日2回で、いずれも2割弱も増やしている。恵泉女学園は母数が大きいため増加率はさほどではないが、3日午後3回が1割半増やすなど、やはりいずれの回も調子が良い。

 カトリック校にも勢いのある学校が多いようだ。晃華学園が1日1回は8割弱増、1日午後2回は1割半増、3日3回は4割半増といずれの回も順調である。カリタス女子は、志望者数がごく少ない1日1回が3倍に、1日午後2回と2日午後3回はいずれも3割強増と好調である。湘南白百合学園も2日4教科が5割増と調子が戻ってきている。

 入試回によって増減がある学校も見ておこう。ここ数年増やしてきた昭和女子大学附属昭和は、2科の1日午後Dは22年の志望者数が少なかったこともあり4.5倍に激増、2日Bは1割半増となっている。跡見学園は、2日2回が4割半増、5日特待4回が4割強増と、こちらも上向きだ。大妻は2日3回が1割強増となった。共立女子は1日1回が微増、3日午後合科型は1割半増で、共立女子第二は志望者数がごく少ないものの1日午後が4割増えている。
 
 田園調布学園は、1日1回が6割増、2日2回が1割半増と調子が良い。東京女学館は、1日午前が2割半増、1日午後2回が1割増となっている。富士見は、一番受験生を集める2日2回が5割半増、3日3回が2割半増と、ここ数年の人気が続伸している。普連土学園は、1日午後算数1科と2日午後2科がいずれも1割半弱の増加となっている。女子美術大学付属は、1日1回が2割半増、2日午後2回が5割増とこちらも好調である。

 志望者数は少ないものの、日本大学豊山女子は1日午後2科1回が4割半増、神奈川学園は1日A午前が3割増で2日Bが5割強増と上向いている。中村の1日午後特待2科・4科は志望者が出てきた。