前年超えも多い21日以降の入試
図2には、21日以降の出願者数が多い入試を載せた。2000人を超えているのは21日の東邦大学付属東邦(習志野市)前期だけだが、志願者数は2266人で確定し、21年・22年を上回っている。
国府台女子学院(市川市)第1回は、年々緩和傾向にある。14日現在696人で、23年は前年よりだいぶ緩和するかもしれない。
千葉日本大学第一(船橋市)第1期は、16日現在749人(男子468人、女子281人)とほぼ前年並みで推移している。12月2日に行われた自己推薦入試は志願者数210人・実倍率2.5倍で、ともに前年より緩和した。
麗澤(柏市)は、23年も勢いがある。21日の第1回EE(エッセンシャル叡智)コースは、16日現在で464人が出願しており、特に男子受験生に勢いがありそうだ。
公立中高一貫校の受検生に人気がある千葉明徳(千葉市中央区)の適性検査型は、この3年間緩和傾向が続いたが、23年はすでに前年実績を超えて、16日現在246人と大きく伸ばす勢いにある。
22日は、渋谷教育学園幕張(千葉市美浜区)1次が圧倒的な数の志願者を集めている。10日にいち早く出願を締め切り、23年は1987人で確定した。実倍率の変動が激しいのも特徴で、19年の2.7倍が20年には3.3倍となり、“渋幕ショック”と騒がれた。21年にはその反動もあってか志願者数が前年比2割弱減となり、“渋幕ショック”アゲインとなっている。21年の実倍率は2.4倍とだいぶ緩和した結果、22年は志願者数を前年比で1割弱増やして2.8倍となった。23年はほぼ前年並みの競争状況となりそうだ。
渋幕の隣にある昭和学院秀英(千葉市美浜区)も、同じ日に第1回を実施。千葉御三家に次ぐ上位校として人気を集めている。15日現在1323人が出願し、すでに前年を上回った。他に、20日午後には午後特別入試を行っている。同日午前に近くの幕張メッセで行われる市川の受験生の併願先として人気があるが、22年は志願者数709人・実倍率5.2倍となかなかハードルの高い入試だった。23年の出願状況は15日現在632人となっている。
23日には芝浦工業大学柏(柏市)の第1回が行われる。22年実績で見ると、志願者数1197人に対して実際の受験者数は1019人と、出願者の15%は受験していない。14日現在、23年の志願者数は1020人。実倍率は例年2.1~2.2倍程度となっている。
25日には、千葉の最後となる成田高等学校付属(成田市)の一般入試が行われ、16日現在218人が出願している。12月2日に行われた第一志望入試は前年より志願者数を1割増やし、実倍率2.8倍となった。高校は県立校の併願校として今も昔も人気である。