午前よりも勢いがある2月1日午後
男子同様女子も、1日は午前よりも午後に勢いがある。目黒区で唯一の女子中高一貫校であるトキワ松学園は地道に出願者が増え、12月模試の前年比志望者数が8割弱も増えている1日午後の第2回は、23日現在101人と続伸している。とはいえ、例年実倍率1.1倍前後と合格を得やすい。例年実倍率1.2倍と入りやすい麹町学園女子の2月1日午後特待には、2科・4科と英語資格型の入試があるが、19日現在で計135人が出願、すでに前年比8割に達している。
12月模試の前年比志望者数が3割台増えている女子校について見てみよう。例年実倍率2倍超えと人気のある品川女子学院(算数1教科)は、前年より出願者数を上積みして、23日現在245人と20年に迫っている。実倍率も上がりそうだ。
少し緩和した跡見学園(特待第1回)は前年比9割に達している。前年大きく志願者数を増やし、実倍率の年ごとの変動が大きい東京家政大学附属女子(第2回特別奨学生)も人気で、同8割まで集めている。共学校では、22年に186人の出願者を集めた三田国際学園の第2回インターナショナルサイエンス(ISC)が同様の状況にありそうだ。
神奈川では3校が人気となっている。12月模試で志望者数8割弱増の湘南白百合学園(1教科)は、算数もしくは国語としたことで人気が再燃し、23日現在、算数138人、国語243人の計381人と、前年をすでに大きく上回り、21年の4倍超となっている。神奈川難関・上位校の併願先としてすっかり定番の入試となった。同じく藤沢市にある聖園女学院(1次B)はコロナ下でも地道に志願者を増やし、前年をすでに超えている。横浜市青葉区にある、同4割半増の桐蔭学園中等教育学校(第1回午後)もあと数人で前年実績に届く状況だ。
対前年比で2割台の増加となった1日午後の入試は、中村(特待第1回)、武蔵野大学(第2回)、玉川聖学院(第2回)、大妻中野(第2回)で、いずれも22年に話題の入試だった。
逆に、3割以上緩和した狙い目の入試はどうか。1日午前では、大妻多摩(第1回・国際・適性)、江戸川女子(第1回)、普連土学園(第1回)、広尾学園小石川(第1回)、1日午後では、神奈川大学附属(第1回)、三田国際学園(IC第2回)、普連土学園(第1回算数)、開智日本橋学園(特待)、宝仙共学部理数インター(新4科・特待)、広尾学園小石川(第2回)と、こちらは前年人気の反動が出ているようだ。