共学校が増える2日以降の人気入試

 図2は、2月2日、3日の人気の入試である。

 まずは2日午前から見ていこう。安田学園(先進特待第3回)は男子同様、女子にも人気がある珍しい入試である。公立一貫校型ということもあり、3日に都立中高一貫校を受ける受験生が多く受験するため、2022年の志願者数は前年比4割増だった。12月模試の前年比志望者数も5割強増えている。現状では、あと一歩で前年を超える勢いだ。

 いずれも2倍に届かない実倍率で、併願先としても人気がある2校は、12月模試の志望者数が4割増だった。1月23日現在、武蔵野大学(第3回)は113人、玉川聖学院(第3回)は126人となっている。

 対前年比で2割台の志望者増となった2日午前の入試としては、湘南白百合学園(第2回4科・英語)、神奈川学園(B日程)、田園調布学園(第2回)と女子校が並んでいる。

 2日午後はどうか。志望者数5割増の女子聖学院(第2回)は21日現在82人、同4割強増のかえつ有明(2月2日午後特待)は179人と人気がある。桐蔭学園中等教育学校(第2回)には22日現在95人が出願している。対前年比で2割台の増加となった2日午後の入試としては、捜真女学校(B)、青山学院横浜英和(B日程)、武蔵野大学(第4回)、三田国際学園(第3回ISC)がある。

 逆に、前年比で3割以上緩和した狙い目の入試も見ておこう。2日午前は昭和女子大昭和(B・GB・SB)のみ、午後は開智日本橋学園(第2回)、共立女子第二(第2回午後)、女子美術大学付属(第2回)、広尾学園小石川(第3回)で、いずれも22年の人気入試である。

 3日午前は、国公立の2校に注目しておこう。お茶の水女子大学附属は女子の人気が相変わらず高く、270人と前年より74人も増やし、実倍率4倍超えは確実だろう。その点、男子は1倍台前半にとどまりそうだ。東京都立大泉高等学校附属は22年に少し緩和したものの、12月模試の前年比志望者数は3割増となっている。こちらは411人と、前年比5%増となっている。3日午後は、2科とその変形「文京学院方式」の試験を選べる文京学院女子(第4回)が23日現在88人となっている。地道に志願者を増やしているものの、実倍率は1倍台前半で受かりやすい。

 対前年比で2割台の増加となった3日午前の入試は、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属女子聖学院(第3回)、湘南学園(C)、山手学院(B)、午後の入試は多摩大学附属聖ヶ丘(第3回)がある。
 
 逆に、3割以上緩和した3日午前の入試は、日本大学第三(第3回)、公文国際学園(B)、日本大学第一(2科第1回)、東京都立白鴎高等学校附属だった。

 図34日以降の人気入試である。

 4日午前の共学校では、いずれも22年には実倍率6倍前後と厳しい入試だった淑徳巣鴨(第3回一般)が23日現在106人、森村学園(第3回)が97人集めている。同じく99人が志願している桜丘(第5回特待チャレンジ)は、大変受かりやすい状況に変わりがなさそうだ。女子校では、東京家政大学(第6回)が例年実倍率1.2倍程度で安定している。神奈川学園(C日程)も同様だ。

 4日午後は、22年に志願者数111人で実倍率1.5倍だった女子聖学院(第5回)と実倍率3倍弱で安定している多摩大学附属聖ヶ丘(第4回)に人気がある。対前年比で2割台の12月模試の志望者数増となったのは、午前が中央大学附属(第2回)、文化学園大学杉並(第6回)、午後は品川翔英(第5回)となっている。

 5日午前は、麹町学園女子(第4回一般)の出願者が多い。23日現在138人が出願している。一般入試の4回目の日程は、21年は7日、20年は8日と毎年のように変わっている。22年は6日だったが、201人が出願して実際の受験者数はその5分の1だった。5日午後は、同日15時まで出願できる関東学院(二期)が23日時点で68人となっている。