勢いがない2日以降の女子
桜蔭の併願先として定番の入試である2日の豊島岡女子学園(第1回)は、例年1100人前後の志願者を集める。今年は少し緩和傾向のようで、3日の第2回ともども、微減程度になりそうだ。
2日に1回だけの入試を行う学校が三つある。白百合学園はこの3年間、330人台で推移してきたが、今年は279人と大きく減らして確定した。青山学院中等部は、前年に大きく減らしたが、今年は前年並みに達するかという状況にある。男子同様、慶應義塾湘南藤沢中等部は前年より1割ほど減らして確定した。
明治大学付属明治(第1回)は、男子同様前年をクリアしそうではあるが、21年まで戻すことは難しそうである。同じく共学校では、志願者数に隔年現象が見られる渋谷教育学園渋谷(第2回)は、男子とは異なり緩和傾向で、どのくらい前年まで近づくかであろう。
2日午後は、香蘭女学校(第2回)が20年に877人も集め、実倍率も5.8倍と高かった。21年、22年と志願者数を100人ほどずつ減らしていき、実倍率も4.6倍、3.9倍と緩和している。当日朝8時まで出願を受け付けていることもあり、どこまで前年実績に近づくことができるかが注目点である。
1日午後に続いて、2日午後は東京農業大学第一(第2回)がある。400人の壁を越えることができるのだろうか。例年250人前後を集めていた広尾学園(医進・サイエンス回)は、200人は超えたが、この先どのくらい積み増せるか。
3日には、豊島岡女子学園(第2回)、鴎友学園女子(第2回)など、女子の人気校がそろう。学習院女子(一般生B)は前年比64人減の421人で確定した。ここでは、早慶合格実績も好調で、模試段階では女子校で一番志望者の伸びが大きかった東洋英和女学院(B日程)に注目したい。20年以降最多の567人が出願した。
最後に、3日に入試が行われる国公立の出願者数・実倍率と今年の出願者数を見ておきたい。
筑波大学附属は、前年実績が男子268人・3.8倍、女子357人・4.9倍だった。今年の出願者数は、男子289人、女子320人となり、男女で増減を分けている。東京学芸大学附属世田谷は、同様に男子126人・2.2倍、女子124人・2.1倍だったが、男子110人、女子126人とこちらは男子が減らしている。
都立の中高一貫校で最難関となった小石川中等教育学校は、東京の男女御三家の合格を辞退して、こちらに進む生徒も珍しくない。前年実績が男子346人・4.1倍、女子366人・4.2倍だったが、今年は男子356人、女子389人が出願しており、競争が激化している。
この他に、都立で上位校レベルにある学校としては、桜修館中等教育学校、大泉高等学校附属、武蔵高等学校附属、両国高等学校附属が挙げられる。桜修館は男女共に志願者増、大泉は男子減・女子増、武蔵は男女共に減、両国は男子減・女子変わらずと分かれた。
神奈川県立では、相模原中等教育学校が男女合計で前年の1062人から982人と80人減らしている。横浜市立では、南高等学校附属が前年より5人増の男女合計865人に、横浜サイエンスフロンティア高等学校附属が同様に521人から467人と大きく減らしている。