サレジアン国際学園中学校高等学校
尾﨑正靖募集広報部長

 共学へ移行して3期目。国際学園の名にふさわしく、「21世紀に活躍できる“世界市民”の育成」を教育目標に掲げ、伝統の「心の教育」を土台に、「考え続ける力」「コミュニケーション力」「数学・科学リテラシー」「言語活用力」を重視する。

 共学化と同時に、本科とインターナショナルの2コース制を導入。探究型の授業が中心の本科では中2から高2までの4年間、全生徒がゼミナールに所属して個人研究に取り組む。

 インターナショナルは英語の習熟度別に、アドバンストグループ(AG)とスタンダードグループ(SG)の二つのグループで授業を展開する。AGは中学入学時に英検2級以上の生徒が対象で、英数理社の4科目は専門分野を持つ外国人教員が英語で指導する。一方のSGは英語力がゼロベースでも英語を頑張りたいという生徒が多く、外国人教員主体の授業でめきめきと力を付けていくという。

 さらに2024年から新たな取り組みとして、中1はコース混合のハイブリッドクラスを導入し、本科・AG・SGの生徒が同じ学級に所属している。

「英語力がある帰国生や理数系が強い本科生など、多様なクラスメイトに接することで自分の長所を理解することが狙いです。そして得意な分野を教え合ったりシェアしたりすることで、他者への貢献という意識を持つ心の教育にもつながっていくと思っています」と募集広報部長の尾﨑正靖教諭は語る。

世界とつながる環境が
21世紀を生きる力を養う

 同校が保護者に高く評価されているのは、学校生活全般で培う「考える力」の伸長だ。授業では自分の頭で考え課題を発見、解決していくPBL型学習を全教科で展開。さらにロジカルシンキングのメソッドを導入することで、論理的思考力を高めていく。「このメソッドは学年集会や委員会、部活動などでも取り入れています。自分で考え、相手にしっかり伝える力が付いてきています」と尾﨑教諭。

 創立母体のカトリック女子修道会「サレジアン・シスターズ」の各国シスターや世界中の姉妹校とダイレクトにつながり、日本にいながら生徒たちは「世界の今」を知ることができる。こうした経験の積み重ねによって「世界市民」としての自覚を育み、進路の選択に「自分は21世紀をどう生きたいか」という視点が入ってくるという。

 さらに今後、インターナショナルのAGでは高校課程にデュアル・ディプロマ・プログラム(DDP)を導入、西オーストラリア州の高校卒業資格を取得できるようになる。海外大学を志望する生徒たちの大きなアドバンテージになるのは間違いない。

 27年春に完成予定の新校舎は、特に理数系の授業で使う施設にこだわった。「英語に続き、理数系の授業もハード・ソフトの両面でアップデートしていきます」(尾﨑教諭)。

2027年4月完成予定の新校舎は、地下1階、地上5階建てで広さは現校舎の約1.4倍になる。最先端の研究ができるサイエンスラボなどが入る(完成イメージ)
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サレジアン国際学園中学校高等学校
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