「明朗謙虚・勤勉向上」を校訓に掲げる昭和学院秀英中学校・高等学校。田中尚子・新校長は2024年に就任すると「骨太な進学校」という指針を新たに打ち出した。
「不確実性の高い時代。変化に対応できる学力、『自律した自己』を身に付けてほしいと思っています。そのために学校としてもこれまで掲げてきた『質の高い授業』をさらに充実させるとともに、グローバル教育やキャリア教育に力を入れています」(田中校長)
教員が研究を重ねたオリジナル教材を活用した独自の授業や、進路希望に合わせたきめ細やかな補習・講習で、着実に生徒の学力を伸ばすことに定評があった同校。近年はさらに生徒の可能性を広げる教育に力を入れ、23年度にはグローバル教育を大きく刷新した。中3では米国やカナダでの2週間の語学研修を実施。隣接する神田外語大学との連携で、高1、高2の希望者向けにマレーシアのスウィンバーン工科大学への短期研修も実施し、参加生徒は理工学系のテーマを英語研修した。24年度は新たに米国のカリフォルニア州立大学イーストベイ校でのアントレプレナー研修も実施予定で、起業家精神や経営について英語で学んだり、スタンフォード大学を訪問したりする。
キャリア教育にも熱心だ。中3は実在する企業のインターンとして、その企業の課題解決策を提案する探究学習「クエストエデュケーション」に取り組む。23年にはその成果を競う全国大会「クエストカップ2023」の企業探究部門で、グランプリ、準グランプリに次ぐ「Wow!賞」も獲得するなど、注目を集めている。さらに、高1向けには卒業生らを招いた進路講演会が多く開かれ、将来の職業を具体的に考える機会が豊富だ。
学校生活への積極性が
高い現役合格率にも直結
「生徒の自己実現を支えていくため、さまざまな機会をつくっていきたい」と田中校長。
自己実現を後押しする学校の期待に応えるように、生徒たちは勉強や部活、学校行事に意欲的だ。その結果が合格実績にも表れ、24年春は東大の6人をはじめ、京大・一橋大・東京工業大を合わせた「東京一工」に計30人が合格。難関大学の現役合格率が高いことも特徴で、24年春の卒業生250人のうち36人が「東京一工」や国立医学部・薬学部に合格した。
「生徒全体のレベルや目標が上がってきており、いずれ社会のリーダーになっていく生徒たちだと実感しています。だからこそ、生徒たちが6年間を通じて学力だけでなく、精神力や他者に対する配慮も身に付けながら、なりたい自分になってほしいと願っています」と田中校長。
学校は生徒の挑戦を後押しするため、学力面でも人格形成の面でも、成長の機会を惜しみなく提供。日々の学校生活に積極的に向き合う生徒が集い、校内は活気に満ちている。
昭和学院 秀英中学校・高等学校
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