2025年に創立100周年を迎える千葉明徳。中学校(中高一貫コース)の開校は11年で、8期生となる卒業生たちが24年春の大学入試で過去最高の合格実績を収めた。
「中高一貫コースの卒業生51人のうち16人が、東北大、千葉大、北海道大などの国公立大へ進学。早慶上理に12人、GMARCH・関関同立に累計51人が合格しました。入学後の偏差値が他校と逆転するなど、中高6年間の伸び率が大きいのが本校の強みの一つです」と話すのは、土佐和也教諭だ。
千葉明徳の学びの特徴は、課題を発見し、試して、まとめて、書いて、発表するアウトプットを重視していること。それは、中1・中2の総合的な学習の時間に実施される「土と生命((いのち)の学習」から始まる。校舎前の自然フィールドで、米作りや夏野菜の栽培などを行う。この農業体験を起点に、食文化や社会の仕組み、環境などに関心を広げていく。重視するのは、物事を「ジブンゴト」として捉えること。中2の後半になると、「課題研究論文」のプログラムへと進む。両方ともプレゼンテーションが必須となっている。「これらの探究学習の他に、“朝の1分間スピーチ”や社会科でのディベート、英語科のレシテーションコンテストなど、学校生活のあらゆる場面でプレゼンテーションの機会があります。論理的に考えて主張する力や、相手の意見に耳を傾ける姿勢は、学業にも良い影響を与えます。何より能動的に行動できるようになるのです」(土佐教諭)。
適性検査型入試の
歩留まり率が41%と高い
英語の授業もアウトプットを重視している。教材『NEW TREASURE』をベースに、オリジナルのスライドやプリントを駆使して音読や発話活動などに注力。英語を使うことにこだわった授業を展開する。同校のネイティブ教員による英会話授業に加え、ベルリッツ英会話の講師による少人数授業や、Z会オンラインスピーキングも導入。特に国公立大学受験では、6年間で培われた高い英語力が大きなアドバンテージになるという。
大学合格実績の伸長とともに、中学入試の人気が高まっており、24年度入試では出願数・受験者数共に、3年連続で前年度を上回った。特に適性検査型入試への出願が多く、同校会場の歩留まり率は41%。併願先も公立中高一貫校が多く、県内の習志野・船橋~東葛西地区や都内からの受験者も増えている。「本校のもう一つの特徴は、教員と生徒の距離が近いことです。クラス編成も30人弱で、全てのクラスに担任・副担任が付き、指導に当たっています。入試区分も多岐にわたっており、さまざまな個性を持つ生徒たちが互いを認め合う校風があります」と土佐教諭はほほ笑む。
最寄りの学園前駅(京成千原線)から徒歩1分という恵まれた立地。都内からも通学圏内であり、中高一貫教育の有望な選択肢になるだろう。
千葉明徳中学校・高等学校
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