北豊島中学校・高等学校
安達 剛校長

 北豊島では、「生徒が主語になる学校」という理念の下に教育を展開している。

「教員はあくまでも伴走者です。生徒が自分で考え、決定し、行動することを尊重しています。教員は結論を急がず、プロセスを大事にしながら生徒の話をしっかり聞きます。目指しているのは、“生徒を伸ばす学校”ではなく“生徒が伸びる学校”です」

 そう語るのは安達剛校長だ。2026年に創立100周年を迎える北豊島の教育目標は、「社会で活躍できる女性の育成」。そのため、英語教育とリベラルアーツ教育に力を入れている。

 23年度に高校のコース制を廃止し、3プログラム制を導入した。「I・P(インスパイアリング・プログラム)」「G・P(グローバル・プログラム)」「V・P(バリュアブル・プログラム)」の三つだ。

「プログラム制導入の狙いは、プログラムごとの3年間の目標を明確化した上で、生徒たちの個々のペースでチャレンジし成長できる環境をつくるため。学年主任制をやめ、3年間を縦軸で見るコース主任制をとり、生徒の成長を縦でサポートする方法を採りました。結果として、生徒の主体性が向上し、学年を超えた交流も活発化し、学校や生徒に活気があふれています」と安達校長は語る。