進学実績が大幅に伸びている。2025年春の国公立大学現役合格者は87人、受験先も多様化した。首都圏の東京学芸大、千葉大、埼玉大といった地域密着型の国立大に加え、柔軟なカリキュラムのある北海道大の「総合理系」などに合格した生徒もいる。早慶上理79人、GMARCH318人、海外大学は14人。これら全て現役合格者の数字である(卒業生572人)。6年間を通して、着実に生徒を育てていることが分かる。

桜丘中学・高等学校 進学指導部
内野佑紀教諭

「本校の進路指導の方針は、“絞らずに、広げる”。早くから文理の選択や志望校を決めさせることはせず、5教科をバランスよく学ばせます。その上でさまざまな進路の情報を丁寧に提示し、生徒自身が『こういう道もあるんだ』と気付けるように指導する。私立大学を志望していた生徒が、身近にある国公立大学の良さに気が付いて第1志望を変更することもよくあります。生徒たちは、明確な学問的関心を持って進路を選んでいます」と、進学指導部の内野佑紀教諭は語る。