24年度からは、中2~高2の希望者を対象に「第二外国語講座」(フランス語・中国語・韓国語)をスタート。大学受験には直接関係がないものの、生徒たちの人気は高いという。さらに韓国の学校との交流も行っており、明治安田生命と現地企業のつながりから、夏休みと冬休みに互いの生徒(希望者)が行き来する本格的な交換交流プログラムを実施している。

探究学習では、中1~3はグループ探究を実施し、高1以降は個人による論文作成・発表へと進化する。探究学習では論理的思考力を育てる探究サイクルを確立、総合型選抜の入試にも活用されている。

クラブ活動も盛んで中高共に加入率は高い。24年度、中学・男子バレーボールクラブは全日本中学校バレーボール選手権大会で優勝を果たし、生物クラブは国内外の科学コンテストで受賞を重ねるなど、全国レベルでの活躍も目立っている。

また、生徒の主体性を尊重した改革も進んでいる。例えば前述した「独習ウィーク」は、今高校では実施されていない。「自分たちで計画的に学習を進められる。失敗したら復活させてもよい」という高校生からの申し入れがあったからだ。校則の見直しも生徒会が中心になって行われ、教員との対話を通じて柔軟な運営が図られている。
キャンパスはJR両国駅から徒歩6分という好立地にあり、都内をはじめ、総武線沿線の千葉エリアから通う生徒も多い。特に高入生は千葉県でもトップクラスの生徒が集まる。
進学実績もさることながら、保護者の評価の高さは、教育内容そのものにある。
「安田学園の教育目的は、“国内外の社会で有用となる人材の育成”であり、教育目標は“自学創造”。何より重要なのは、生徒自身が学校という環境を信じ、能動的に学ぶ姿勢を育んでいることです。この姿勢こそが、安田学園の大きな強みといえます」と、稲村校長は熱く語る。