三田国際科学学園中学校・高等学校
今井 誠副校長

 2025年度の入試では受験者数が大幅に増加した。合格者の最高点や平均点も前年より上昇して全体的に学力レベルが向上。インターナショナルな教育環境がより多くの保護者に評価されるようになり、帰国生入試の受験者数も順調に増え続けている。

「本校の試験では“思考力”を重視する問題を出題していますが、25年度は特に論理的に考えて自分の意見を表現できる生徒が増えたと感じています。第1志望者が増加し、人気の高い難関校の併願先が増えました。

 本校の教育のキーワードは“THINK&ACT”。“なぜ?”から始まる深い思考力と、考えたことを行動に移すことを重視し、インターナショナルとサイエンス環境の充実に力を入れています。目標とするのは、偏差値や大学合格実績の向上ではなく、自由な発想を手に入れ社会で活躍できる人材を育成すること。受験者数の増加は、そうした本校の教育方針が広く認知され、共感されるようになった結果だと考えています」。今井誠副校長はそう分析する。

中2からスタートするMSTC(メディカルサイエンステクノロジークラス)。サイエンスの基礎を学んだ後に、専門性を深めた研究に挑戦する

 25年4月には「三田国際科学学園」への校名変更を行った。旧校名に「科学」という文字が加わったのは、インターナショナルな教育環境とともに、さまざまな教科で科学的アプローチサイクルを重視する学習成果が、評価されているからだ。