結果が出なくても生徒を
信じて粘り強く待つ

25年度、青田校長が構想しているのは、校内に「ブンダーカンマー(驚異の部屋)」を作ること。中庭や廊下の空間を改装して、美術品やサンゴ、標本などを展示する。視覚的な刺激を通じて、アートシンキングを実践、生徒の感性を育てることが目的だ。
ここ数年で、保護者の間にも「青稜は挑戦する学校」というイメージが浸透し、学校の方向性に理解と共感を寄せてもらえるようになった。入学後のミスマッチも減り、「やりたいことがある生徒」が自然と集まってくる環境が整いつつある。

「私の教育観として“信じて待つ”という姿勢があります。すぐに結果が出なくても、生徒を信じて、粘り強く見守ることが大切だと考えている。言い続ければ、生徒は必ず動きます。24年度は、そうした教育の基本を改めて再確認した一年でした」と話す青田校長。青稜は今、学校としての底力が整い、新しいフェーズに入りつつある。