
中園健二校長
2030年に創立100周年を迎える日本大学高等学校・中学校。これまで4万8000人を超える卒業生を送り出してきた伝統やノウハウを生かしつつ、「生徒ファースト」をモットーに教育活動を充実させることで、受験生や保護者からの人気を集めている。

「生徒たちが主体となって説明会などで学校の魅力を発信してくれたこともあり、25年度入試では志願者が増えました。特に女子生徒が多くなり、中学の男女の割合はほぼ半々となっています」。24年4月に新たに就任した中園健二校長は、1年を振り返りそう語る。

生徒たちが目を輝かせて学校の魅力を語るのは、学校生活が楽しく充実しているからだ。特色の一つが、多彩な課外活動。中学3年間で海外研修、大学訪問、起業体験など60以上の課外活動を実施し、生徒の興味を引き出す。

直近3年間の海外研修では台湾、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、オーストラリアを訪れ、異文化圏でのコミュニケーションを体験。大学訪問では日本大学だけでも生物資源科、法、文理、経済、理工、芸術、医学部などといった幅広い分野のほか、東大、上智大、中央大などの難関大にも足を運んだ。特に生物資源科学部では植物のDNA採取など本格的な体験を通じて将来をより深く考えられるようになったという。各活動の後にはアンケートを実施しており、生徒の満足度はいずれも90%以上と高い。
「本学の教育理念『自主創造』の精神を体現し夢の扉を開くには、自分が取り組むべきミッション『使命』を自覚し、目指すゴールへのビジョン『展望』を明確にして、パッション『情熱』を持って、日々堅実にアクション『行動』を重ねていくことが大切です」(中園校長)