よくあるマズイ例として、子どもの塾通いをお母さんより一歩引いて見ているお父さんが「え!? 偏差値50に届かないの?」と、驚きの言葉をお子さんにかけてしまうことがあります。
これは一番よくない。子どものやる気はなくなるし、お母さんがお子さんにより強いプレッシャーを与えるきっかけになります。
学校の環境とはまったく違う、レベルの高い集団の中で学習を始めた我が子に、まず温かい目を向けることが家庭でできることの第一歩。
四年生のお子さんは年齢的にも非常に柔軟性があり、新しい環境にもすぐに馴染める能力を持っています。信頼の気持ちを大事にして、ぜひ両親でお子さんを見守りましょう。
親の期待と子どものやる気。
そこには必ずギャップがある
入塾時は、自ら望んで勉強に立ち向かうたくましい我が子をイメージされる親御さんが多いのですが、実際はそうでないことがほとんどです。
わずか10歳。「将来のために頑張るぞ!」と塾に通い始める子なんているはずがありません。しかし、親はどうしてもそれを期待してしまうようです。
特にお子さんが自分から「塾に行きたい」と言い出した家庭は、「当然頑張ってくれるだろう」と思ってしまう。でも「塾に行きたい」のはお子さんの意志ではなく、単なる「その時の気分」です。親が責任を押し付けるわけにはいきません。
入塾してから、お子さんのやる気を育ていくのは親の役割です。親が「思っていたのと違う」と焦り、ただ「勉強をやれ」と言い続けると、子どもの「勉強したい」気持ちを削ぐことにつながります。
受験勉強を続けていくと、 「すごく頑張っているのに、成績が全然上がらない」「少し前にやった問題をすぐ忘れる」という子がたくさんいます。
そういう子たちは受験勉強が始まった時 に「勉強とは覚えることだ」という意識付けをされてしまっています。やったことを忘れるのは、理解・納得してない から。つまり「手順の丸暗記」を強要される環境が、その子の家庭にあるということになります。
このような勉強法のきっかけになってしまう原因の1が「親の焦り」です。親は不安や焦りから「もっと勉強しなさい」という姿勢になり、お子さんは「考える」学習ではなく「覚える」学習しかしなくなります。
これが続いた結果として成績が伸び悩むという、マイナスのループを知っておきましょう。

