海外展開は現地法人と業務提携で
――早稲田アカデミーは海外にも教室を展開されていますが、そちらはいかがでしたか。現地で先行的にオンラインでの授業の準備をされていたという話も耳にしました。
山本 2019年にニューヨークとロンドンに現地法人を作って出発したばかりのところで、いきなりロックダウンとなりました。そこで、日本国内よりも数日早く、試験的に東京の本社からZoom授業をやってみました。
私が出勤すると、夜間授業をやっていた先生が「お先に失礼します」と帰っていくんです(笑)。時差はあっても国内から授業ができる、なんとかなりそうだと。そのノウハウが、全体に一気に広めるための大きなヒントにもなりました。
――逆に言えば、海外に先生を派遣しなくても国内から教えられるということですね。
山本 ニューヨーク校には、カナダやメキシコからも問い合わせが来ていました。場所を問わないというのが最大のメリットです。対面と同じようにはいきませんが、ビジネスチャンスになるのかなと思います。
――ニューヨークとロンドンの生徒さんはどのくらいいるのですか。
山本 それぞれ約100名という規模です。半年ほどの間に、両校とも一気に人数が増えました。
――東南アジアにおける教育の仕組みづくりはいかがですか。
山本 東南アジアでは、学研スタディエさんと業務提携をして一緒にやっています。以前と比べると、カリキュラムや教材、テストなども一段と充実して、質の高いサービスを提供できるようになってきています。