私立高校を目指す場合は
中学入学直後から要対策の場合も
推薦も、自校作成校とそれ以外で対策が分かれる。自校作成校で求められる内申はオール5が基本で、理・社の知識を絡めた小論文が課される。それ以外の学校は内申の基準はさまざまで、作文で聞かれるのは中学生活で力を入れたことや自己の強みなどだ。
私立高校を目指す場合は少々勝手が違う。一般入試は3教科の学力試験のみで、調査書は関係ない学校がほとんどだと考えていい。「学校によっては、中学入学直後から専門的な対策が必要。例えば、慶應義塾は英・数・国で、中央大学附属は英・数で多くの問題が中学の範囲を超えています」(清水氏)
私立でも推薦の場合は、調査書が関わる。その割合や試験項目は学校によりさまざまだ。自分の選択に対して納得感を持ちやすい高校受験は、中学受験よりもミスマッチが起こりにくいと考えられる。
最終的には、子どもが自分の人生に責任を持つという意味で、自分で「この高校がいい」と決め、選んだ道を正解に変えていく。そのプロセスを高校受験で経験することが、今後の人生に大きなプラスとなるだろう。