
わが子がいじめの加害者!?親はどうしたらいいのか
学校生活では、いじめの被害者よりも加害者になる可能性の方が高いと言うと驚く人も多いのではないだろうか。
例えばわが子が、学校の友人Aから友人Bを無視するように言われたとする。自分も無視されることを恐れたわが子は、友人Bの悪口を大声で言う友人Aたちに同調し、自身も友人Bと距離を置く。するとある日教師から「お子さんがいじめをしています」と電話が来て、親も子も共に驚くことになる。

いじめ防止対策推進法(いじめ防止法)が施行されて以降、相手が「心身の苦痛」を感じているなら、教職員はその行為を「いじめ」と捉えて対応する。つまり、物を隠すなどの分かりやすい加害行為をしていなくても、「加害者」となり得る。
教室の中で行われるいじめは、観衆と傍観者の存在によって加害者の行動がよりエスカレートすることを表しているのが、右図の「いじめの4層構造」だ。先ほどの例で考えると、わが子は友人Aたちの行動をサポートする「観衆」に近いが、友人Bの心身の苦痛にわが子の行為が関与している以上、法律上は「加害者」と位置付けられる。
親はどう対応したらよいだろうか。