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「引きこもり」するオトナたち

今は「引きこもり」をカミングアウトできる時代?
吹っ切れた人々が赤裸々に話す“どん底の日々”

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第44回】

 職場の上司や同僚の中にも、日頃の言動や行動が不安定だったり、ひそかに心の闇を抱えていたりする人たちは、たくさんいる。しかし、前回の連載では、バブルのまぶしい光の陰で、自らの存在が消えたように感じて「引きこもり」がちになった人が、20年経ったいま、声を上げやすい時代になったという話を紹介した。

 そんな時代の空気を象徴するように、生きづらさを抱えながらも、「引きこもり」や
「心の病」などをカミングアウトした人たちが所属するプロダクション「K-BOX」のライブが11月3日、新潟市総合福祉会館で行われた。

 主宰者は、新潟県に住むイラストレーターのKacco(カッコ)さん(43歳)。自ら5年間、部屋からまったく出られなくなった「引きこもり」経験をもつ。

 公演では、出演者がそれぞれの芸名で、ジャズピアノ、朗読、弾き語り、ロック演奏を行いながら、心の疾患などの「引きこもり」経験自慢?を堂々と披露。どこか吹っ切れたような彼らのトークには、魂を揺さぶられるものがある。

 今回は、その不思議なライブのやりとりの模様を紹介したい。

うつ病、パニック障害、難聴など
心の疾患経験を堂々披露?

Kacco「では私から行きましょうか。私が持っていたのは、そううつ病、パニック障害、摂食障害、そして5年間のひきこもり経験です」

レッド(司会)「僕はですね、パニック障害。Kaccoさんと同じですね。引きこもり が1年半くらい。でも、カッコさんの5年に比べると、ちょっとね」

Kacco「勝った感じがしますね(笑)」

レッド「それから、ちょっとうつという感じと、(突発性)難聴」

KaccoK-BOXの中で一番浜崎あゆみさんに近いということですね」

レッド「あと対人恐怖もあります」

Kacco「対人恐怖症の司会者というのも、珍しいですよね。あり得ない人です」

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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