「社長の視点」でプレゼンすると
うまくいく理由

横田 それは、社内プレゼンでも同じなんでしょうね。
 僕は前田さんの『社内プレゼンの資料作成術』を拝読して、「社内プレゼンで絶対に押さえるべき『3つのポイント』」という項目にとても感銘を受けたのです。

★社内プレゼンで絶対に押さえるべき「3つのポイント」★
1.「本当に利益を生み出すのか?」という財務的視点
2.「現場でうまく回るのか?」という実現可能性
3.「経営理念」に合致した提案であるか?

 たしかに、これが盛り込まれていると、本当にスムーズに決裁できるんですよね。ところが、実際にはこの3つのうち、どれかが欠けているプレゼンが非常に多い。だから、うまくいかないんですよね。
 そして、重要なのは、この3つのポイントは、社長が常に考えていることだということ。つまり、「それで、本当に利益を生み出せるの?」「現場でうまく回るの?」「その提案ってうちの方針とは違うじゃない?」という社長目線で、モノゴトを考えているかどうかが重要なのだと思うのです。

マツコ・デラックスは<br />なぜ、大衆の心を<br />「わしづかみ」にできるのか?

前田 そのとおりですね。社内プレゼンの場合には、お客様が社長に置き換わるわけです。社長が求めているものを提供する。この姿勢が決定的に重要ですね。
 会社に所属している以上、社内プレゼンは「社長の立場」で個々人が提案しなければいけない。それができないから、決裁をもらうことができずに「出直して来い」と突っ返されてしまう。その結果、お客様のためにプラスになるプロジェクトも実施できないということになる。
 逆に言えば、最短最速で決裁をもらうためには、常日頃から社長の視点で見ておけばいいわけです。

横田 そうですね。要するに、社内外を問わず、相手の視点でモノを考えるのが、説得力を生み出す最大のポイントということですね。

前田 ええ、まさにそれが伝え方の神髄だと思っています。11月2日に開催する「ダイヤモンド社プレミアム白熱講座」では、この神髄を深く掘り下げてお伝えしたいと考えています。

横田 それは、楽しみです。

(第5回に続く)