近年のビジネス環境の変化を受けて、多くの日本企業で、DXによる業務改革、組織改革、さらには事業ポートフォリオの組み替えなど、「変革」が加速しつつある。しかし、変革の必要性を感じつつも、足踏みしている企業も少なくない。
「資本市場の圧力が強まる中、本格的な変革に取り組む企業は増えています。一方で、これまで日本企業の強みだった自前主義や同質性の高い組織文化が、スピードや変化の大きさに耐え切れないケースも目立ちます。そこに危機感を持っている経営者は多いはずです」と語るのは、クオンツ・コンサルティングのパートナー、武藤祐希氏だ。
クオンツ・コンサルティングパートナー
武藤祐希氏
こうした中で、業種ごとの課題と解決策、業務プロセスや人事・組織の最新動向、さらにはAIをはじめとするデジタル技術など、変革に向けた専門的な知見を提供するコンサルティングのニーズは高まっている。ただし、机上の戦略立案だけでは、「不確実性・リスクの時代」のかじ取りは十分ではない。
変化の激しい時代にあって、使い古された“公式”を当てはめるのではなく、各企業の置かれた状況を的確に判断して実行力を伴った提案を行い、それを収益などの実際の成果にまで結実できるような、企業変革のための伴走者としてのコンサルティングこそが求められている。また、事業ポートフォリオの組み替えともなれば、M&Aに関する知見も必要になる。
コンサルティングに対する企業経営者の要求度が増す中、創業から3年に満たないクオンツ・コンサルティングは急成長している。現在の社員数は約200人。親会社は東証プライム上場のクオンツ総研ホールディングスで、クライアントにはエンタープライズ企業が数多く名を連ねる。
「M&Aを含めた戦略とIT/DXの両輪でお客さまをサポートする。そして、提案の実行に深くコミットし伴走する。それが当社の強みです」とクオンツ・コンサルティングのビジネスプロデューサー、谷掛洸基氏は語る。
クオンツ・コンサルティングビジネスプロデューサー
谷掛洸基氏
企業の垣根を越えた
提案を実現
特に、グループ企業との連携をベースにしたM&A戦略策定・実行は、クオンツ・コンサルティングの大きな強みだ。通常、外資系戦略・監査法人系など大手ファームの多くでは、こういった協業スキームには、長期間に及ぶグローバルでの承認行為や制約を伴うことが多い。
これに対し、同社は協業スキームのスピーディーな提案が可能。一般的なコンサルティングサービスの提供のみならず、多様な打ち手を提案し、実行フェーズを含めて企業価値向上のパートナーとして機能する。
同社の提案力・実行力を示す事例として、大手企業での大規模インフラ系システムの開発プロジェクトがある。
「近年多くの産業分野でシステムエンジニアが不足していますが、特にインフラ系の企業では人材不足が深刻です。今回のお客さまにはエンジニアリング内製化のニーズがあったので、私たちはプロジェクトで求められる人材要件について議論した上で、人材確保に資するM&Aを提案しました」と谷掛氏は話す。
提案のポイントは、競合となる他の企業を巻き込むスキームだった。
「人材不足は業界全体の課題。そこで、私たちは独自のネットワークを生かして、他の企業に『一緒に産業課題を解決しましょう』と声を掛けました。こうして、産業全体の課題に業界の複数社が共に立ち向かうという構図が生まれました。競争領域と協調領域の線引きを明確にした上で、M&Aの手法を駆使して、協調領域としての人材不足解決に中長期的に共同で取り組むのです」と武藤氏は説明する。
事業の急成長に伴い、
志ある人材を募集中
戦略とIT/DXという両輪を回しながら、クオンツ・コンサルティングは多様なプロジェクトを推進している。戦略、IT/DX両チームのプロフェッショナルとクライアントが、戦略と実行フェーズにおいて各現場で一緒に汗をかきながら相互に高め合う。
「例えば、M&A戦略の提案から実行の後には、PMIに参画してシステム統合などの現場をサポートするケースがあります。逆に、現場から戦略へと向かうシナジーもあります。DX支援の実績が評価され、『戦略を考えてほしい』とご依頼いただく場合などです。マネジメントレイヤーから現場レイヤーまで、当社内ではさまざまな案件が走っています」(谷掛氏)
クオンツ・コンサルティングは、人材の採用・育成にも注力している。
「創業以来の急成長の勢いは、現在も加速しています。専門分野をより一層深掘りしたい方、キャリアの幅を広げたい方、ビジネスサイドと技術サイドの両方で、世代を問わず多様な人材を求めています。技術者の中には、いずれ戦略策定に関わりたいという方もいるでしょう。キャリアシフトには一定の時間がかかりますが、当社はそうしたキャリアパスも用意し、理想のキャリアの実現が社内でできるようサポートしています」と谷掛氏は語る。
また、同社は社員が自分でキャリアを選択する方針を掲げている。例えば、20代ではトップスピードで成長を目指し、30代になるとワーク・ライフ・バランスを重視するといった具合だ。
「あくまで主役は自分。成長スピードやキャリアの方向性を自ら設計し、その計画に基づいて前進する。そんな社員個人を、組織としてサポートする仕組みがあります」と武藤氏は言う。
図 クオンツ・コンサルティングが提供する価値拡大画像表示
コンサルティング業界は大きな変革期を迎えている。背景には、生成AIやエージェンティックAIに代表されるテクノロジーの進化により、ビジネスが大きな変貌を遂げつつあることがある。企業に対する収益向上の圧力が高まる中で、経営者は企業価値向上に向けてDXなどの各種施策にこれまで以上に注力している。自社のリソースはもちろんだが、外部の知見やノウハウを含め、あらゆる手段を用いて真に実効性のある成長戦略を追求している。
企業経営者にとっては厳しい時代だ。だからこそ、クオンツ・コンサルティングはその存在感を高めている。おそらく全ての日本企業が、戦略とIT/DX両輪での変革を、その実行した過程と併せてステークホルダーから求められているはずだ。
