好業績なのにコスト削減、社員のやる気を削ぐ企業の問題点東京五輪を前に、浮かれた様子を見せるどころか、手綱を締める企業が少なくありません

 仕事を成功させるためには、「大丈夫、きっと上手くいく」というようなポジティブな気持ちを持って取り組みたいもの。ただ、失敗して痛い目をみないように「失敗しないための対策を考えておこう」とネガティブな視点を持ち、慎重になることも重要です。つまり、どちらか一方だけではなく、ポジティブとネガティブな発想のバランスが大事になります。

 ところが、最近の日本企業の多くは過去の経験を踏まえて、ものごとをネガティブに捉える傾向が強いように感じられます。なので、企業業績が順調であっても世知辛い施策を行うことを厭いません。しかし、企業が成長していく上で、そうしたネガティブな発想ばかりでいいのでしょうか。

東京五輪に高まる期待
好景気に「浮かれ」てもいいはずだが…

 祭りのあとは寂しいもの。リオオリンピックのメダルラッシュに大盛り上がりしたのが、つい最近とは思えないくらい過去のことになりつつあります。それでも振り返れば、日本は過去最多の41個のメダルを獲得。当初の目標が30個でしたから嬉しい誤算と言えます。レスリングでは伊調馨選手が女子の個人種目として初の4連覇。柔道は金メダルが男女合わせて3個で、男子は7階級すべてでメダルを獲得。

 競泳は男子400メートル個人メドレーの萩野公介選手と女子200メートル平泳ぎの金藤理絵選手が金メダル。体操は男子団体が3大会ぶりの金メダル。続いて、バトミントン女子ダブルスでは史上初の金メダルを獲得。陸上の男子400メートルリレーでは男子のトラック種目で過去最高となる銀メダルやテニスは錦織圭選手が96年ぶりのメダルとなる銅メダル。挙げればきりがないほど、国内は盛り上がりました。

 そんなメダル獲得以外で話題になったのが卓球・伊藤美誠選手や体操・白井健三選手など10代若手の活躍です。4年後の東京大会へ弾みをつけたのではないでしょうか。

 まさに次のオリンピックは「東京」で開催されます。すでに東京オリンピック開催日までカウントダウンしているホームページや記念硬貨の発売のリリースを目にする機会も増え、競技会場のガイドが記事になるなど、徐々に盛り上がりを見せ始めています。