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耳より健康トレンド

「残暑バテ」が深刻になる前にすべき4つの対策

工藤 渉
【第50回】

 残暑とは立秋後の、秋まで残る暑さのこと。秋の気配はそこかしこに感じられるとはいえ、いまの9月を心底から秋だと思える人は少ないはず。5月から夏が始まったと考えれば、もう4ヵ月以上も暑さにさらされてきたわけで、熱中症や冷房病の自覚のない人もここにきてさすがに疲れを感じているのではないか。

 残暑の体調不良は、暦の上では秋でも夏バテが続いているせいだと考えてよいだろう。夏バテの原因は「脱水症状」「栄養不足」そして冷房病の回でもふれた「自律神経の乱れ」の3つとされている。

脱水症状に「水のガブ飲み」は
かえって症状を重くする可能性も

「残暑バテ」対策、正しくできていますか?

 まず「脱水症状」だ。発汗の多い夏の水分補給は、のどが渇いてからではやや遅いとされ、こまめの摂取が常識となっているが、頻繁に水分を摂る習慣のない人、暑さや渇きを意識しにくい高齢者などは危険だ。

 では水をガブ飲みすればいいかといえば、それも違う。発汗時に水だけを大量に摂ると血液の塩分濃度が下がってしまう。すると自発的脱水により水分が尿や汗で排出されてしまい、かえって症状が重くなるのだ。水だけでなく塩分も、と繰り返し叫ばれる理由である。ビールが水分補給にならないことも覚えておこう。アルコールには利尿作用があるため、ビールを飲んでもそれ以上の水分が外へ出てしまうのだ。

 軽い脱水症状の目安は、めまいやふらつき、口の中の乾きなどだ。「暑くてフラフラし、喉も渇いている」という状況はよくあることだが、脱水症状の初期段階ともいえる。加えて頭痛や吐き気がしたり唾液や尿の量が減ってきたら、水分の補給だけでなく病院へ行ったほうがいい。

 暑さにより食欲が減退すると、当然ながら身体のすべての機能に悪影響が表れる。ダイエットになると喜んでいるわけにもいかない。食欲がなくても食べやすい冷やしそばやうどんもいいが、そこに栄養をプラスするとなおよい。豚肉は夏に消耗しやすいたんぱく質とビタミンB1を豊富に含んでいる。各種ビタミンやミネラル補給のため野菜サラダを一皿加えよう。

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