センサー内蔵カラーコーン利用で
駐車状況をリアルタイムモニター

 この駐車場シェアリングの分野で、大手であるakippaに先駆けて時間貸しを実現したサービスがじつは存在する。名古屋市の株式会社シードが提供する「スマートパーキング」だ。16年3月にサービスを開始し、愛知県内を中心に約300箇所の駐車場で採用されている。

 スマートパーキングの特徴は、センサーを内蔵した専用カラーコーンを利用していること。これを駐車区画ごとに置き、利用者がスマホをかざして入出庫処理をすることにより、駐車状況をリアルタイムでモニターできる。おかげで、30分100円などという料金システムが採用でき、近隣のコインパーキングにも対抗できるようになる。

 取材で訪問した駐車場は、名古屋テレビ塔近くのビジネス街にある月極駐車場の一角を利用したもので、平日昼間で40分200円、最大1300円という料金設定。近隣を歩き回るとコインパーキングもいくつかあったが、平日昼間はどこも25分~30分で200円程度。打ち切り料金の設定もなく、スマートパーキングの割安さが一目瞭然だ。その証拠に、5区画あるうちの3区画にクルマが駐まっていた。その時点で近隣のコインパーキングはどこも満車ではなかったから、競争力もたいしたものだ。

専用かラーコーンにスマホをかざすシードの吉川社長。駐車料金は、近隣の相場よりも1~2割安く設定している

 また、リアルタイムの駐車状況をスマホアプリにフィードバックすることにより、どの駐車場がその時点で空いているのかをユーザーが一目でつかめるようにもなっている。まわりのコインパーキングよりも安いうえに空車/満車状況までアプリでわかるとなれば、リピーター率が高くなるのも当然だろう。

 ちなみに駐車場オーナーの初期費用はゼロ。登録すると専用カラーコーンが送られてくるので、それを置くだけでサービスが開始でき、駐車料金の50%がオーナーに配分される。そのように、カラーコーンひとつという簡便な手段で時間貸しとリアルタイム空車情報を提供しているのがスマートパーキングの大きな強みだ。

 だが、そうして人手を省ける簡便さは、悪意ある者からすれば不正駐車のしやすさにもつながりかねない。オーナーやスタッフが定期巡回する以外に、どんな対処がありえるだろうか?